2030年度末の北海道新幹線札幌延伸が「極めて困難」と建設主体の鉄道・運輸機構が表明したことを受け、鈴木直道知事と秋元克広・札幌市長らは14日、斉藤鉄夫国土交通相と面会し、地元自治体への丁寧な説明や「一日も早い開業」を求める要望書を提出した。

 道内の自治体や経済界などでつくる「北海道新幹線建設促進期成会」(会長・鈴木知事)として要望した。要望書で「北海道では30年度末札幌開業をターゲットとしたさまざまな動きが官民一体で進められており、開業の遅延は多大な影響を及ぼす」と指摘。機構が沿線自治体に工事の進み具合などを丁寧に説明することや、国が工期短縮の検討を徹底して行うことを求めた。

 鈴木知事は会談後、月内に道内で沿線自治体などを対象とした機構による説明の場を設ける考えを改めて示した。(中村建太、新田哲史)

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