京都三大祭りの一つ、葵祭が15日、京都市内で始まった。葵祭は世界遺産の上賀茂神社(京都市北区)と下鴨神社(左京区)の例祭。フタバアオイの葉を飾った平安装束姿の約500人が両神社に向けて新緑の都大路を練り歩いた。

 葵祭は6世紀に五穀豊穣(ほうじょう)を願って始まったとされ、源氏物語にも登場する。平安時代には「祭り」といえば葵祭をさした。

 行列は午前10時半に京都御苑(上京区)を出発。祭りのヒロイン・斎王代を務める会社員の松浦璋子(あきこ)さん(22)=中京区=は牛車(ぎっしゃ)などに続き、腰輿(およよ)と呼ばれる輿(こし)に乗って現れた。詰めかけた観客たちは王朝絵巻から抜け出たような約1キロに及ぶ行列に見入っていた。(西崎啓太朗)

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