バレーボール女子日本代表が14日、「令和6年能登半島地震復興支援」として石川県かほく市、とり野菜味噌BLUECATS ARENAでチャリティーマッチを行った。

この日は約3000人を超えるバレーファンが会場に集まり、試合前には女子日本代表による募金活動や石川県の小学生たちに向けバレーボール教室が開催された。

バレー教室では被害の大きかった地域から約80人の子どもたちが集まり、日本代表選手が直接指導。キャプテンの古賀紗理那(27)は子どもたちとハイタッチを交えながら笑顔で交流した。前日に被災地を訪問している石川真佑(23)は「大変な思いをしている人がまだたくさんいる。自分にできることは日々の生活を大切にバレーボールで力をお届けすること。ひたむきにバレーボールに向き合っていきたい。この状況の中でたくさんの人に来てもらえて嬉しい」とファンへの想いを口にした。

日本代表チームの紅白戦が行われると長いラリーが続く白熱した展開に。強烈なスパイクや好レシーブに多くのファンが熱狂した。セット間には、先月イタリアから帰国したばかりの石川が「チャオ!」と挨拶すると会場からは温かい声援が。地元PFU BLUECATSに所属し練習生として日本代表に帯同しているバルデス・メリーサ(21)も高い打点からスパイクを決め存在感を発揮した。

試合後、古賀は「石川県がこういう状況の中、プレーできたことは幸せ」と振り返り「今日来てくれた人たちが少しでも元気になって帰ってくれたら嬉しい。ネーションズリーグに向けて、チームとして“こうやって勝つんだ”という意識を皆で積み重ねていきたい」と話した。

代表選考も兼ねていた今回の紅白戦。眞鍋政義監督は「石川県の皆さんの想いもしっかり受け取ったので、パリオリンピックの出場権がかるネーションズリーグでは、スタートダッシュできるよう古賀を中心にベストな布陣でのぞみたい」と意気込んだ。

女子日本代表は16日から鹿児島県薩摩川内市で合宿に臨み、約1か月後に迫ったネーションズリーグに向け調整を行う。

※3セットマッチ(紅23-25白 紅26-24白 紅15-13白) 

第1セット目スタメン
紅組:岩崎こよみ(34)古賀紗理那(27)田中瑞稀(28)バルデス・メリーサ(21)宮部藍梨(25)荒木彩花(22)西村弥菜美(24)

白組:関菜々巳(24)石川真佑(23)井上愛里沙(28)黒後愛(25)山田二千華(24)サンティアゴ・アライジャダフニ(28)山岸あかね(33)

【ネーションズリーグ予選ラウンド日程】※日程は日本時間

第1週 トルコ・アンタルヤ
■5月16日(木)午前2時00分
日本×トルコ
■5月16日(木)午後11時00分
日本×ブルガリア
■5月17日(金)午後8時00分
日本×ドイツ
■5月19日(日)午後11時00分
日本×ポーランド

第2週 中国・マカオ
■5月28日(火)午後8時30分
日本×ブラジル
■5月30日(木)午後5時00分
日本×フランス
■5月31日(金)午後8時30分
日本×中国
■6月1日(土)午後5時00分
日本×ドミニカ共和国

第3週 西日本総合展示場(福岡・北九州市)
■6月12日(水)午後7時20分
日本×韓国
■6月13日(木)午後7時20分
日本×カナダ
■6月15日(土)午後7時20分
日本×セルビア
■6月16日(日)午後6時45分
日本×アメリカ

女子のファイナルラウンドは6月20日~23日 タイ・バンコクで開催される。

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