パリオリンピックのスケートボードの代表選手は、対象となる国際大会で得られるポイントに基づく世界ランキングで決まり、残る対象大会は予選シリーズの2つだけで、特に高いポイントが得られるこの2大会が代表争いの山場となります。

中国の上海で開かれているアーバンスポーツのパリオリンピック予選シリーズの3日目の18日、スケートボードのパークの準決勝などが行われました。

パークはすり鉢状のコースを45秒間滑って、技の難度や構成などを競う種目で女子の準決勝には日本選手4人が出場し、3回のランのうち最も高い得点で順位を競いました。

このうち、13歳で中学生の長谷川選手は2回目のランで、スピード感のある滑りから1回転半する大技の「540」をミスなく決め、84.04をマークしてトップに立ち、上位8人による決勝に進出しました。

また、東京オリンピック銀メダリストで世界ランキング1位の開心那選手が、多彩な技を披露して2位に入り、東京オリンピック金メダリストの四十住さくら選手も5位につけて決勝進出を果たしました。

一方、世界ランキング2位で16歳の草木ひなの選手は、得点を伸ばすことができず9位にとどまり、決勝進出を逃しました。

この種目で日本からパリオリンピックに出場できるのは最大3人で、代表争いは19日の決勝と、来月の予選シリーズの第2戦の結果で決まります。

長谷川「ずっと緊張しっぱなしだった」

準決勝でトップに立ち決勝進出を決めた13歳の長谷川瑞穂選手は「本当にずっと緊張しっぱなしだったが、なんとか1回目からきれいに乗れてよかった」と振り返りました。

決勝に向けては「自分のやりたい技を絶対成功させて頑張りたい」と意気込みを話していました。

また、5位で決勝に進んだ四十住さくら選手は「新しい技を2つ入れて70点台後半をねらいにいった。練習してきた技を全部成功させて優勝したい」と力強く話していました。

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