■MLB カブスーパイレーツ(日本時間19日、イリノイ州シカゴ、リグリー・フィールド)

カブスの今永昇太(30)が19日(日本時間)、本拠地でのパイレーツ戦に先発。7回、88球を投げて、被安打4、奪三振7、四死球1、失点0で防御率は0.96から0.84となった。

前回14日(同)のブレーブス戦では5回無失点の「僕に求められているのは、そこで終わって良い事はない。あと1回、あと2回投げなければいけない」と反省の弁を述べていた。

この日の相手は同地区、ナ・リーグ中地区3位のパイレーツ、2022年は100敗して最下位だったが昨季は4位、今季も3位と急成長を遂げているチーム。

日本人最高のメジャーデビューからの6連勝がかかる今永は立ち上がり1番・A.マッカチェン(37)に際どい高めのストレートを見極められて四球。いきなり先頭打者を出塁させたがすぐに修正。2番・B.レイノルズ(29)を低めのスプリットでショートゴロ、3番・C.ジョー(31)、4番・E.オリバレス(28)も低めのスプリットで2者連続三振と配球を修正して無失点に抑えた。

2回には6番・J.トリオロ(26)を内角高め91マイル(146キロ)のストレートで空振り三振で徐々にギアをあげると、ストライク先行で早めに追い込み、バッターがタイムをかけるシーンも多くなった。3回までノーヒットピッチング、球数も30球と理想の形で序盤を切り抜けた。

4回、2死から4番・オリバレスにショート内野安打で初ヒットを許したが、5番・オリバレスの右中間への大きなフライをライトの鈴木誠也(29)がスタート良く落下地点に入るとランニングキャッチ。今永も両腕を天に突き上げた。

0対0で迎えた5回、先頭の6番・トリオロを内角高めのストレートで空振り三振、テンポの良いピッチングでこの回も3者凡退に抑え無失点。今永は5月14日(同)のブレーブス戦から10イニング無失点となった。

なかなか味方打線の援護をもらえない今永、6回、1死から1番・マッカチェンの1球目、スプリットが甘く入りレフトへ大きな打球、今永も行方を見つめていたが、わずかに左に逸れてファール。今永はマウンド上で苦笑いを浮かべ、首を横に振って不用意な1球に気を引き締めた。マッカチェンは低めのスプリットでセンターフライに打ち取るなど、このイニングも無失点に抑えた。

終盤の7回、2死から6番・トリオロにスプリットをセンター前ヒット、7番・J.バート(27)にもスプリットをレフト前ヒットと連打を許し、この試合初めて得点圏に走者を許した今永。迎えるは8番・M.テーラー(33)、カウント2-0と追い込むと、スタンドのファンも立ち上がって三振を要求。最後はこの回に打たれていたスプリットで空振り三振、今永はマウンド上で大きく吠えた。

今永は7回、88球を投げて、被安打4、奪三振7、四死球1、失点0で防御率は0.84となった。味方の援護なく、勝敗はつかなかった。石井一久(2002年、当時ドジャース)と田中将大(2014年、当時ヤンキース)のメジャーデビューから日本人最高の6連勝はまたも持ち越しとなった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。