元オリックス球団職員で、現在はフリーアナウンサーの大前一樹さん(62)と、朝日新聞スポーツ部のオリックス担当・高橋健人記者が対談する「オリいったお噺」。今回は那覇市で行われた主催試合について語り合います。
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高橋 5月14、15日に那覇市でロッテ戦がありました。沖縄でのオリックス主催試合は2016年6月28、29日以来、8年ぶり。大前さんは今回、現地で実況を務められましたね。
大前 びっくりしたんですよ。地元から足を運んでくれる人が多くて、みんなチームのユニホームを着て、グッズを持っていて。僕のことを知ってくれている人も多かった。球場でたくさん声を掛けられました。
高橋 大前さんは8年前も現地に行かれましたか?
大前 実は8年前も実況を務めたんだよね。
高橋 そうだったんですね!
大前 あのときはあった空席も今回はなかった。関係者によると、沖縄セルラースタジアム那覇ができてから一番の観衆ではないかと。リーグ3連覇の影響を感じました。
高橋 8年前、印象的だったことありますか?
大前 初日は実況ではなくリポーターで、ヒーローインタビューの前に西勇輝投手(現阪神)に「暑いので短めにお願いします」って言われたんだよね。今回は、8年前より開催が1カ月半早くて、梅雨入り前でした。初日に雨は降ったけど、気候的には快適でしたね。
高橋 オリックスでは宮城大弥、宜保翔、比嘉幹貴、大城滉二、宮国凌空の5選手が沖縄出身です。今回プレーできたのは宜保選手だけでしたが、打席に立ったときの盛り上がりはすごかったですね。
大前 めっちゃえぐかった。大谷翔平選手(大リーグ・ドジャース)かっていうぐらいのね。宜保選手に後で聞いたら「びびりました」って。合わせて40~50人のご親族が来ていたみたいです。
高橋 ソフトバンク戦の福岡遠征の際も、少しでも時間があれば地元の友達と会っているみたいです。郷土愛が強い選手の一人ですね。
大前 今年はオリックスの地方試合が多いですが、地方から「ぜひ来てほしい」という声が多いみたいなんです。関西では阪神ファンが目立つけど、地方に行くほどオリックスファンが増えていると実感できそう。
高橋 残念ながら結果は1敗1分け。いまいち調子が上がらないチーム状態が出た形となりました。沖縄で受け取った熱い声援を力に変え、ここから巻き返していってほしいです。
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