神戸で行われている世界パラ陸上、大会6日目。
上肢障害のクラスの砲丸投げで齋藤由希子(30)が日本勢でこの日唯一のメダルとなる銅メダルを獲得。
昨年の世界パラ陸上に続く銅メダルとなりました。

齋藤は以前この種目で世界記録を持っていましたが、
ロンドンパラリンピック以降、競技人口の少なさからパラリンピックで採用されず。
本命種目以外でのパラリンピックを目指していた齋藤ですが、
リオ・東京と代表を逃していました。
そんななか、21年の夏の待望の第1子の妊娠が判明。さらに今年の夏に行われるパリで砲丸投げの採用が決定、吉報が続きました。

そして、パリを目指すために出産からわずか3か月で復帰し世界選手権で銅メダル獲得まで自身の体を戻しました。
自国開催となった神戸での世界パラ陸上、この日は娘や家族の姿も競技場内に。
「普段どのように競技をしているのか見せてあげることができたので幸せでした。」と話しました。

競技面では2回目の投てきで11mを超えるシーズンベストを出し3位に入った齋藤。
しかし本人は、「悔しいです。パリまでにしっかり調整してまた勝てるように戻ってきたい」と初めてのパラリンピックへ意欲を見せました。

齋藤は今回の銅メダルでさらにパラリンピック出場が近づきました。
「パラリンピック出場へは長い道のりでしたけども、そこまでも自分の競技人生だと思います。子供が生まれてママアスリートとして活動していますので、女性アスリートに(選手として活躍することを)選択肢の一つとして入れていただけるようになりたいと思います。」と熱く意気込みを語りました。

この日、その他種目では400mで若い2選手が輝きを放ちました。
視覚障がいのクラスでは福永凌太(25)が全体の2位で予選を通過。
先日、関東インカレ3部で健常の選手とは走り見事優勝を飾った選手です。
23日の決勝に危なげなく進みました。
そして上肢障がいのクラスでは鈴木雄大(25)が4位入賞。
前日の予選と合わせて2レース連続でパーソナルベストを更新する走りを見せました。
鈴木はレース後場内を見渡し深くお辞儀、
「ホームストレートに入るときは7位でした。最後の最後大きな声援のおかげで4位まで上がることができた本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。」
自国開催の今大会、大きな声援で若手も力を発揮しました。

〔今大会日本勢のメダル〕※22日時点
金:0
銀:5
銅:8

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。

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