ブラジルでネーションズリーグ初戦を迎えた男子日本代表(世界ランキング4位)は、アルゼンチン(同7位)に逆転勝ちし、セットカウント3―1(24-26、25‐22、25‐23、25‐19)で白星発進した。第1週のブラジルラウンドは主将の石川祐希(28)と髙橋藍(22)が合宿合流が遅れ不在となった。その中、両チーム最多の24得点を西田有志(24)が挙げた。今大会、TBSで解説を務める元日本代表の古賀幸一郎さん(39)に勝利のポイントと次戦24日のセルビア戦について聞いた。
南波雅俊アナウンサー:さあ、アルゼンチンとの一戦、日本男子にとっての初戦、勝ちましたね。
古賀さん:はい。嫌な流れでしたが、しっかりその修正できる能力はすごいですね。
南波アナ:6年連続でベストリベロを受賞した古賀さんから見て、山本智大選手の存在ですとか、いいところですとか、お話しいただけますか?
古賀さん:やっぱりプレーのスキルも当然ながら、もう彼が(ボールを)落としたら仕方ないよっていう雰囲気を今、チームが作ってますんで、やっぱりそこが一番。そこまで自分の存在価値を高めていけたっていうところが一番素晴らしい。
南波アナ:なるほど。初戦、いいところがたくさんありましたけど。特に印象に残った選手は。
古賀さん:富田将馬選手。もう存在感、バリバリ出てましたよね。なかなか代表戦でね、フルでプレーするところっていうのは見たことなかったんですけど、本当に存在価値があって、素晴らしかった。
南波アナ:本人もTBSの取材に対して、やっぱり改めてオリンピック行きたい気持ちが強くなったっていうふうにおっしゃってたんですけど、なんかそれがプレーに表れて。
古賀さん:自信の表れがそのままね、あのプレーに出てたかなというふうに思います。
南波アナ:あとはミドルブロッカー(山内晶大選手、小野寺太志)が第2セット以降素晴らしかったですね。
古賀さん:本当に存在感を出せました。それをやっぱりうまく使える関田誠大選手のテクニックのところですね。やっぱり何でもかんでも使えばいいっていう状況でもないんですね。場面、場面っていうその選択肢の中で、いい選択をしてあげたからあんだけやっぱりミドルの存在感が出たっていう。影の立役者、関田選手のチームの作り方っていうのもありますね。
次戦は元欧州王者セルビア(世界ランク9位)
南波アナ:次はセルビアとの戦いです。セルビアも世界ランキング9位で2019年のヨーロッパ選手権の王者でもありますし、まだパリ五輪出場枠をとっていないんですよね。
古賀さん:昨年のオリンピック予選で直接対決してますし、その時には、しっかり勝ちましたけど、セルビアは死にもの狂いで来るでしょうから、受けに立たないで常にチャレンジャー精神を持って、ポジティブに攻める、アグレッシブにプレーしていくってことが大事になってきますよね。
南波アナ:OQTはセットカウント3‐0で勝ちましたけど。
古賀さん:あのときは石川祐希選手、髙橋藍選手が出てますけど、今回は甲斐(優斗)くんと富田くんですから、彼らがどういうふうなプレーをするかっていうのが楽しみです。あとと西田(有志)くんがね、一皮むけた。やっぱり難しい状況で、今までやっぱり強引に打ってたところがですね、ちょっとスマートな形でプレーした、なんかベテランの域に。
南波アナ:まだ24歳なんですよね。素晴らしい活躍でした。古賀さん、今日はどうもありがとうございました。
古賀さん:はい、ありがとうございました。
パリ五輪出場を決めているのはポーランド(1位)、アメリカ(2位)、日本(4位)、ブラジル(5位)、フランス(6位)、ドイツ(11位)、カナダ(12位)の7チーム。すでに出場権を獲得しているが、今大会の結果次第でパリ五輪の組み合わせに影響することから、重要な大会となる。※世界ランキング23日15時時点
【ネーションズリーグ日本の予選ラウンド】※日程は日本時間
■第1週 リオデジャネイロ(ブラジル)
5月22日(水)日本 3-1 アルゼンチン
5月24日(金)5時30分 vsセルビア
5月25日(土)2時00分 vsキューバ
5月26日(日)2時00分 vsイタリア
■第2週 福岡県北九州市
6月4日(火)19時20分 vsイラン
6月5日(水)19時20分 vsドイツ
6月7日(金)19時20分 vsポーランド
6月8日(土)19時20分 vsスロベニア
■第3週 マニラ(フィリピン)
6月18日(火)20時00分 vsカナダ
6月21日(金)20時00分 vsオランダ
6月22日(土)20時00分 vsフランス
6月23日(日)20時00分 vsアメリカ
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