(25日、春季北海道高校野球大会準々決勝 クラーク国際8―6駒大苫小牧)

 同点に追いつかれた九回裏。2番手投手が3ボール目を出したところで、クラーク国際は辻田丞投手(2年)に継投した。

 1死走者なしの場面。外して四球にしても責められない場面で、内角を攻めてストライクを取り、気持ちを高めた。相手の押せ押せムードを断ち切った。

 延長十回タイブレークでは、チームが2点を奪うと、その裏を見逃し三振と遊直併殺で投げ勝った。

 2022年のセンバツでクラーク国際の2番手投手として出場した辻田旭輝投手(亜細亜大)の弟。兄は甲子園で速球を武器に11奪三振のロングリリーフでわかせた。弟も兄と似た右の本格派だ。

 昨夏の北北海道大会は背番号18で、昨秋は13。この春は17になったが、「大谷翔平選手と同じ番号なので気分はいいです」。今大会前、兄からは「強気で行け」と言われた。その言葉通りの投球で準決勝にも臨む。(古源盛一)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。