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ドジャース・大谷翔平選手の一週間を振り返ります。

■大谷びしょびしょ!移籍後初のサヨナラ打

大谷選手は20日のレッズ戦で、前日の試合から7打席ヒットが出ていないなか、迎えた第4打席、俊足を生かして内野安打をもぎ取ります。

最大の見せ場は延長10回裏、二死一、二塁の一打サヨナラのチャンス。内角低めの球をライト前に、ドジャースタジアムのファンは総立ち!ドジャースで初めてのサヨナラヒットを放ちました。

チームメートからもみくちゃにされると、最後は氷水をかけられ、びしょびしょに。2020年9月以来となるサヨナラヒットでした。

大谷選手
「なんとかホントに食らいつくイメージだけ持って、なんとかバットに当てたいなと思ってた。いい形で終われて良かった」 古田さん
「いい場面で回ってきて、信頼した結果を残しました。日本人メジャーリーガー通算28本目のサヨナラヒットです。日本人最多は松井秀喜さん、6本打っているんです。すごいですね」 次のページは ■山本快投!MVPトリオが強力援護

■山本快投!MVPトリオが強力援護

劇的勝利の翌日21日に行われたダイヤモンドバックス戦、ドジャースの先発は5勝目を狙う山本由伸投手(25)でした。

その立ち上がり、スプリットで空振り三振を奪い、今度はスライダー、さらには152キロのストレートと、全て違う球種で3三振を奪います。

バットで援護したい大谷選手は相手の意表を突く、2年ぶりのセーフティバント。記録はピッチャーのエラーでしたが、小技が光ります。

1‐1で迎えた3回裏、ドジャースが猛攻を見せます。走者一塁で1番ベッツ選手がヒットを放つと、続く2番大谷選手は際どいボールを見極め、フォアボールを選び、これで無死満塁に。 そして、3番フリーマン選手がセンター右へグランドスラム、満塁ホームランを放ちました。MVPトリオが機能すれば、破壊力抜群です。この回、一挙6得点を奪いました。

大量援護をもらった山本投手は、低めや高めに絶妙なコントロールで、7回途中8奪三振2失点で抑えました。メジャー自己最多となる100球の力投で5勝目を手にしました。 山本投手
「(Q.ストライクゾーンの高低をうまく使えていた?)一球一球集中して、ストライクゾーン目がけて投げていけたと思います」

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■大爆笑!ドッキリ「君の代打だ」大谷も驚き

■大爆笑!ドッキリ「君の代打だ」大谷も驚き

大谷は22日のダイヤモンドバックス戦も打って走って、ショウタイム!

4回裏の第2打席、チーム初ヒットとなるレフト線への2塁打を放ち、今シーズン初めて三塁への盗塁を記録。

ベンチに戻ると、ユニフォームが気になる様子。膝の部分が破れていました。その後も大谷は穴が開いたままのユニフォームで、打席へ。

6回裏、今シーズン22度目のマルチヒットをタイムリーで記録。さらにメジャー通算99個目の盗塁に成功し、日本人歴代3位となりました。

ちなみにユニフォームの膝はもうボロボロです。ユニフォームも破れ、試合にも敗れたドジャースですが、ベンチではあるドッキリが仕掛けられていました。

8回裏、大平選手がネクストバッターズサークルへ向かおうとすると、ロハスが「俺が君の代打だ」と言って出ていきます。

これには大谷選手もキョロキョロと困惑の表情。仲良しのテオスカー・ヘルナンデスは早くも気付いたのか、大爆笑です。

仕掛け人のロハスがベンチに戻り、ここでネタバラシ。ニコニコと笑顔でグラウンドに向かう大谷選手。負けている状況でも、笑顔が絶えないドジャースベンチ。ロバーツ監督も大笑いでした。

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■宿敵対決 古田臨時コーチのDバックスが勝ち越し

■宿敵対決 古田臨時コーチのDバックスが勝ち越し

13連戦の最終日となった23日のダイヤモンドバックス戦で、大谷選手は初球を鮮やかにレフトへはじき返しました。しかし、その後はチャンスで一本が出ず、ドジャースは今シーズン3度目の完封負けを喫しました。

古田さん
「(Q.古田さんが臨時コーチを務めたダイヤモンドバックスは、このカード2勝1敗と勝ち越しましたね?)ドジャースと同じナ・リーグ西地区なので『やはりドジャースの方が戦力がある』と言われています。ホームラン攻勢でしっかり点を取って、勝ち越しました。首位ドジャースとのゲーム差はだいぶありますが、まだまだ分かりません。ドジャースだけじゃありません」

ドジャースとダイヤモンドバックスの直接対決は残り7試合です。

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■「大谷と100メートル走をしたら?」

■「大谷と100メートル走をしたら?」

25日は、シンシナティに乗り込んでのレッズ戦。レッズと言えば、両リーグで断トツの31盗塁を決めているデラクルーズ選手(22)です。 デラクルーズ選手
「(Q.もし大谷選手と100メートル走をしたら、どちらが勝つか?)彼は速いよ。でも僕が世界で一番足が速いから勝つのは僕だ」と答えました。

この日はデラクルーズ選手が大谷選手の前に立ちはだかります。同点で迎えた第2打席、1アウト二塁三塁とチャンスの場面。二塁正面へのぼてぼての打球をベース寄りに守っていたデラクルーズ選手がさばきショートゴロ。それでも三塁ランナーが生還し、勝ち越しの1点を奪います。

続く第3打席でも、二遊間の打球をデラクルーズ選手は一塁へ矢のような送球。大谷選手はセーフをアピールするも判定はアウト。

大谷選手は5打席立って4度、打球がデラクルーズ選手の元に飛んでいき、3試合ぶりのノーヒットに終わりました。ドジャースは今シーズン初の3連敗です。

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■古田解説 史上6人目「40本塁打40盗塁」へ

■古田解説 史上6人目「40本塁打40盗塁」へ

大谷選手はこの一週間、ホームランは見られませんでしたが、打って走っての活躍でした。

大谷選手の成績(日本時間25日時点)
打率.340(メジャートップ)本塁打13(リーグ2位)打点35 盗塁13(MLB通算99盗塁)

今回、注目したいのは盗塁です。今シーズンの大谷選手は13盗塁、メジャー通算99盗塁で、100盗塁まであと一つとなっています。

さらに、大谷選手は今シーズンの盗塁成功率が100%です。メジャーで10盗塁以上して失敗していないのは、大谷選手を含めて3人のみです。 大谷選手
「やっぱりスタートが全てではないかと思う。スタートを切るタイミングと勇気が一番」 古田さん
「(Q.大谷選手は今シーズン、積極的に走っているという印象があります)『勇気』という言葉がありましたが、ちょっとアウトになるかなと思ったら、思い切ったことはできません。チームの状態も良いということで、それで積極的な気持ちになっていると思います」

「ルール的にも、牽制(けんせい)球の回数が決まっていますが、ピッチャーはあまり去年のようにしてこないことが分かっていますので、有利に働いています。(大谷選手の)体調が良いということですね。間違いなく、このまま行くと思います」

「大谷選手は、40本塁打40盗塁(フォーティフォーティ)を目指していると思います。日本では良いバッターとして、3割30本塁打30盗塁(トリプルスリー)が一番良いとよく言われていますが、アメリカではこういう選手が結構います」

「ただ、40本塁打・40盗塁を達成するのは非常に難しいため、これが一番すごいと言われています。過去には5人しか達成していません。(大谷選手は)その6人目を目指していますね。間違いなく。『40-40クラブ』というのがあり、クラブで何かするわけではありませんが、カンセコやボンズ、A.ロドリゲス、ソリアーノ、アクーニャJr.と蒼々たるメンバーです」 浅尾さん
「これは日本のプロ野球界では誰も達成していないんですよね?」 古田さん
「いない気がします。めちゃくちゃ難しいです」

日本プロ野球界では1987年に西武の秋山幸二さんが43本塁打、38盗塁を記録していますが、「40-40」を達成した選手はいません。

大谷選手の新たな偉業達成なるか注目です。

(5月26日放送「サンデーLIVE!!」より)

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