大相撲、5月場所で初土俵から史上最速となる7場所での初優勝を果たした大の里(23、二所ノ関)が優勝から一夜明け、会見を開いた。
混戦を制した15日間を「本当に優勝のことを考えずに、一日一番集中して相撲取ることができたんでそれが良かった」と振り返った大の里。
「親方のもとで、基礎基本、立ち合いをまた一から指導してもらって、落ち着いて相撲を取れるようになってきて、親方から言われた指導で成果が出てきた」。初の賜杯を二所ノ関部屋にもたらし、師匠の元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方(37)へ感謝の思いも口にした。
石川県出身の大の里は、能登半島沖地震で大きな被害を受けた被災地を今年2月慰問に訪れた。父の中村知幸さんは「震災を1人で背負う形になったかんじですが立派に務めあげてくれました!2月に慰問した時もお相撲さんを見て喜んでくれる人、泣いてくれる人を見て『やってやらんなんね!』って言ってた息子の言葉が忘れられません」とコメントを寄せ、今場所優勝した息子を誇った。
大の里は「石川県は自分が生まれ育った町ですし、石川県の皆さんにいい報告ができて、本当にうれしいです」。7月の名古屋場所に向けて「石川県が近い分、たくさんの方が応援に来てくれると思うんで、またいい姿を届けられればいいかなと思います」と微笑んでみせた。
昨年5月場所に幕下付け出しで初土俵を踏んだ大の里は、新入幕の初場所で11勝、3月の春場所でも11勝をあげ、入幕から3場所続けて優勝争いに絡む活躍を見せた。先場所まではまげが結えずざんばら髪だった大の里が、初めてまげを結って挑んだ場所で見事に初優勝を成し遂げた。
さらに三賞は2場所連続の技能賞、さらに優勝が条件となっていた殊勲賞も初受賞。新入幕から3場所続けての三賞獲得となった。
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