パリ五輪でサーフィンが開催されるタヒチ(フランス領ポリネシア)に、日本選手にとって心強い拠点が誕生した。食事も提供され、筋力トレーニングの器具も整備。初の大舞台に挑む男子のオレアリー・コナーは「本当に最高。いい成績が出せそう」と感謝する。

 宿泊可能な施設は地元の人から借用したもので、海に面した約2500平方メートルの敷地に3棟の建物がある。開催中のチャンピオンシップツアーだけでなく、既に日本代表勢は男子の稲葉玲王や女子の松田詩野(TOKIOインカラミ)もここを拠点に練習を実施。板を保管しておくことができ、水上バイクで直接サーフポイントに向かえる。

 チョープーは世界屈指の危険な波で知られ「チューブ」と言われる筒状の波の攻略が勝敗を分ける。選手たちは波を含めて現地の環境に慣れることの重要性を口にする。

 男子の五十嵐カノア(木下グループ)は銀メダルを獲得した東京五輪の経験を踏まえ「家にあるものを(拠点に)置いて、タヒチにベースをつくることが大事」と話す。(共同)

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