4

 今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツの新コーナー題して「パリエエ〜ルモリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第20回はスポーツクライミングの楢崎智亜選手(27)です。古田敦也さんが話を聞きました。

■クライマーならではの悩み「指紋が…」

 茨城県にある、スポーツクライミング日本代表の楢崎智亜選手の練習拠点に、古田さんがお邪魔しました。

 ダイナミックで独創的な動きを武器に、世界選手権で3つの金メダルを獲得しました。その高い身体能力から、海外では“忍者”の異名を取る日本のエースです。

 楢崎選手にはクライマーならではの悩みがあるようです。

楢崎選手
「この前、大会で中国に行ってきたんですが、入国の際に指紋認証やるじゃないですか。あれが引っかかりまくってすごく怪しまれるんですよ」 古田さん
「やっぱり薄いということ?」 楢崎選手
「そうです、タイミングによるんですけど、今ちょっと赤くなっていると思うんですけど。こうなっていると全然写らなくて。野球は(指紋)なくならないですか?」 古田さん
「指に豆ができるんですよ。でも擦れるという感じじゃないですね。その時、何って言うんですか?『アイム クライマー』って?」 楢崎選手
「『スポーツやっているんで』みたいな」

次のページは

■古田さんが体験「俺のやってきたスポーツと違う」

■古田さんが体験「俺のやってきたスポーツと違う」

指紋が擦り減るまで、指先を酷使するクライミング。楢崎選手ほどになると、指先だけでこんなこともできちゃいます。

古田さん
「おーい!おいおい!めちゃくちゃな事していますよ」

 さらに驚いたのが、3センチほどのホールドをつかみ、体を浮かせます。

古田さん
「うーわ!何これ!スゲー!」  古田さんも体験してみますが、すぐに断念。 古田さん
「あーもう違う違う。俺のやってきたスポーツと違う」 古田さん
「僕らが知っているのは(壁が)垂直くらいなんですよ。ちょっとでも(角度が)マイナスに入っただけでも絶対無理やけど。これはちょっとのマイナスじゃないぞ。テレビで伝わんのかな。こんなところ上がれるようなマイナスじゃないんですよ」

次のページは

■モリアゲ〜ルポイント「肩甲骨の動き」

■モリアゲ〜ルポイント「肩甲骨の動き」

 斜めに傾いた壁を軽々と登る楢崎選手、その原動力となるモリアゲ〜ルポイントが、“肩甲骨の動き”だといいます。 楢崎選手
「自分の得意な部分は、すごくダイナミックな動きなんですよ。ダイナミックな動きに1番必要なのは、肩甲骨の動きの良さ。スイスの大会でW杯優勝した時に、すごく派手な課題があって(肩甲骨を)うまく動かせた」 楢崎選手
「猫がピュンって跳ぶみたいな。肩甲骨を閉じて、広げる。(肩甲骨を)広げるとより押せるんで。それで距離を出しています」 古田さん
「分かりますけど、人はできないですよね」 肩甲骨を使った動きを実演(2) 古田さん
「(Q.目の前で見てどうだった?)ただの懸垂どころか、体が全部上がっちゃいますからね。これで跳びついて、上のホールドを取る。考えられないです、びっくりしました」

■目標は「金メダルをとること」

 去年の世界選手権でも持ち味を発揮しました。まさに超人的な動きを武器に、2大会連続でオリンピックの切符をつかみ取りました。  前回の東京オリンピックでは金メダルを期待されながらも、まさかの4位。今度こそ、立ちはだかる壁の頂点を目指します。 楢崎選手
「東京五輪は自分が優勝候補として出ていて、自分に想像以上にプレッシャーをかけすぎてしまって。パリ五輪はその部分も生かしながら、うまくプレッシャーと付き合っていきたいなと思います。目標はやっぱり金メダルをとることですね」

(6月2日放送「サンデーLIVE!!」より)

次のページは

【Web限定】楢崎×古田対談フルVer.動画
この記事の写真を見る
・【画像】楢崎智亜「得意な部分はダイナミックな動き」 古田敦也が挑戦も…「やってきたスポーツと違う」・やり投・北口榛花選手 進化の裏に武者修行 パリ五輪金メダル“大本命”古田さんが聞く・レスリングの聖地「金メダル坂」須崎優衣、藤波朱理らが心身鍛えパリ五輪金メダルへ!・「跳んじゃった」17年ぶり新記録 走幅跳・秦澄美鈴 パリと7mへ“テイクオフ”・小久保玲央ブライアン、仲間と生んだ“スーパーセーブ” 実は…「逆に飛ぼうと」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。