6月7日、サッカー日本代表「なでしこジャパン」の守護神、GKの山下杏也加(あやか)選手が所属チームの『INAC神戸レオネッサ』を退団することを発表、海外に挑戦することを明らかにしました。

北朝鮮との激闘となったパリオリンピック最終予選でも、見事なセーブで日本をパリへと導いた山下選手は、東京都出身の28歳。

INAC神戸には、2021年に数多くの名選手が輩出した女子サッカー界の名門『日テレ・東京ヴェルディベレーザ』から加入。

第1回のWEリーグ(2021~22)では、安定したパフォーマンスとコーチングでINAC神戸の堅守を構築、初代チャンピオンに導き、リーグ初代MVPに輝きました。

今シーズンも、PK戦に突入したライバル『浦和レッズレディース』との決勝戦で、見事なPKストップを見せて、INAC神戸に7大会ぶりの皇后杯のタイトルをもたらした山下杏也加選手は、退団に当たりこう言葉を残しています。

「このたび、海外に挑戦することを決めました。2019年フランスワールドカップを経験し、海外に今すぐにでも行ってサッカーしたいという欲が出てきました。」

「しかし、その欲も言葉の壁や世界的にみてGKとしては背の低い(身長170cm)自分が通用できるのかと自問自答しながら、その気持ちは年々と薄れてきました。」

「いつのまにか28歳になり、友人の引退やセカンドキャリア、『最後の○○』を耳にする事が増え、年齢というただの数字と最後を最後にしないように踏ん張りたいと思うようになりました。今でも自分が予想してた未来とかけ離れているので信じられていないです。」

「今シーズンに感じた、ここからシュートをしないだろう、この角度からクロスは上げないだろう、という体に染みついた悪い慣れをなくし、海外挑戦でさらにレベルアップしていきたいと思います。」

「最後になりますが、INAC神戸で初めての移籍をして、いろいろな人たちと触れ合えた3シーズンはこれからの人生に生かしていきたいと思います。熱い応援をしていただきありがとうございました」

28歳で、新たな挑戦を決意した山下杏也加選手、INAC神戸のサポーターに対して、6月9日の「ファン感謝Day」で直接感謝の気持ちを伝えるということです。

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