バレーボールのネーションズリーグ(VNL)男子1次リーグ第2週の福岡大会が8日、北九州市の西日本総合展示場であり、日本は3―1でスロベニアに勝利した。通算成績は6勝2敗。日本は福岡大会での試合を終えた。次戦は18日、フィリピン・マニラでカナダと対戦する。
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スロベニアに勝ちきる
悲鳴に似た「石川コール」が響いていた。1―1の第3セット、3連続失点で23―24とされた。
日本は集中力を見せる。本調子でなかった石川(ペルージャ)が2枚ブロックを打ち抜き、西田(パナソニック)、高橋藍(サントリー)が続いた。決めるべき主力が力を発揮し、大事なセットをとった。
「史上最強」との呼び声もある日本だが、主将の石川が「欠けている」と感じるものがある。
大舞台での経験だ。前回大会は主要国際大会で46年ぶりのメダルを獲得した。しかし昨秋のパリ五輪予選では、格下に逆転負けするもろさがあった。今大会では決勝の舞台に立つことをめざす。「五輪前にそういった戦いをすることは大事になる。他のチームは何年も前からメダルをかけた試合をしているので」
スロベニアは昨秋の予選で逃した五輪切符を奪いにきている。6戦全勝の勢いに乗り、サーブも思い切りがいい。日本は手を焼きながらも勝ちきった。
「どう気持ちの面で作っていくかが大事だった」と石川。次々に課題を挙げ、「負けずに課題を発見できたことが収穫」と話した。(大宮慎次朗)
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