オリンピックの聖火は、ギリシャ南部のオリンピアにある古代オリンピア競技場と神殿の遺跡で行われ、太陽の光を集めて採火されます。
開幕まで17日で100日となった16日、パリオリンピックの聖火の採火式が行われ、IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長やパリオリンピック組織委員会のエスタンゲ会長などが出席しました。
式典でバッハ会長は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻など緊迫した国際情勢が続いていることを踏まえ「古代よりオリンピックと平和は不可分なものである。オリンピックは平和な競争によって世界を1つにすることができる唯一の大会だ」などと述べ、“平和の祭典”とされるオリンピックの役割を強調しました。
このあと古代の衣装に身を包んだ女性たちによる伝統の儀式が行われ、鮮やかに燃える聖火がともされました。
IOCによりますと、今回は曇り空だったため、リハーサルの際に採火した予備の火を使用したということです。
最初の走者は東京オリンピックのローイング、男子シングルスカルで金メダルを獲得した地元ギリシャのステファノス・ヌトウスコス選手で、大会のトーチに火がともされると聖火リレーをスタートさせました。
聖火は、ギリシャ国内でリレーされたあと巨大な帆船による海路でフランスのマルセイユに運ばれ、400を超える市町村を巡りながらおよそ1万人の聖火ランナーが開会式までつなぐ計画です。
ルートにはフランスを代表する観光名所が盛り込まれ、世界遺産のベルサイユ宮殿やモンサンミシェル、それにアルプス最高峰のモンブランの渓谷などを経由しながら、開会式が行われる予定のセーヌ川へと運ばれます。
パリオリンピックはことし7月26日から8月11日までの17日間の日程で行われます
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