第106回全国高校野球選手権佐賀大会(朝日新聞社、県高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が13日、佐賀市のメートプラザ佐賀であり、参加36校の試合日程が決まった。7月6日午前10時から佐賀市のさがみどりの森球場で開会式に続く敬徳―致遠館戦で熱戦が幕を開ける。
抽選会には各校主将ら約100人が参加、正面に掲げられた大きな組み合わせ表に視線が集まった。まず、シード4校が佐賀北、唐津商、有田工、龍谷のシード順で、あらかじめ決められたブロック内の希望する番号を選んだ。残った32校は、予備抽選で決まった順に、裏返しになった番号札を引き、大型組み合わせ表の同じ番号に校名が書かれた札をつけていった。
次々と対戦相手が決まる中、鹿島と高志館が1回戦(7日第1試合)で顔を合わせることになった。鹿島の久保貴大監督と高志館の副島浩史監督は、佐賀北が第89回大会(2007年)で全国制覇した時の優勝メンバーで、ともに35歳。監督同士で初めて公式戦で対戦する。時間が合えばよく練習試合をしており、副島監督は「うちが先だったので、向こうの主将がよく引いてくれた。お互いいい試合ができるように」と話した。
開幕戦を引いた致遠館の倉本一冴主将は「夏の最初なので、どこの県よりも熱いスタートになれるような試合にできるようにしたい」と意気込んだ。
大会の入場料は大人600円、高校生200円(団体は2割引き)、中学生以下は無料。日程が順調に進めば決勝は7月22日になる。優勝校は8月7日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国選手権に出場する。(森田博志)
全国高校野球選手権佐賀大会開会式(7月6日)の選手宣誓は、19校の主将が希望し、抽選で小城の堤聖弥三塁手(3年)に決まった。
「当選」と書かれた紙を引き当て、堤主将は「びっくりした。最後の大会なので3年生の思いを込めたい」と気を引き締めた。
神村学園(鹿児島)に進んだ4歳上の兄・悠貴さんは、コロナ禍で高校最後の夏の大会が中止になった。「(兄の)涙も見て、甲子園をめざせる自分たちは当たり前じゃないと思っている。兄の気持ちも込めて宣誓したい」と話した。(森田博志)
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