ヴェルサイユ宮殿で開催されるパリ五輪の馬術競技。日本馬術連盟は17日、障害馬術のパリ五輪代表候補を発表した。杉谷泰造(47)は夏季五輪では日本人最多となる7度目の出場となる。
【障害馬術競技】(50音順)
代表候補選手(3人馬)
◎佐藤英賢(Paul Schockemoehle Pferdehaltung GmbH)
馬:チャデラーノJRA 予備馬:コンタルゴブルー、メリプソブルーピーエスFRH
◎杉谷泰造(杉谷乗馬クラブ)
馬:クインシー
◎Haase 柴山崇(所属無し)
馬:カラメルM&M
リザーブ候補(1人馬)
▼川合 正育(株式会社日本電気保安協会馬術部)
馬:サクソデラコウ 予備馬:プロミスZ
47歳・杉谷泰造 日本最多7回目の夏季五輪へ
馬術界のレジェンド・杉谷泰造は96年のアトランタ大会に20歳で初出場。その後、00年シドニー、04年アテネ、08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロまで6大会連続出場していた。東京五輪はパートナーである馬の健康状態の不安もあり、代表入りはならなかった。今年4月の取材で杉谷は「前回の東京は、自国開催は本当に一生に一度なのでそれを逃したっていうのはすごく悔しいですし、次絶対出てやるぞって気持ちはたぶん今までの五輪で一番強いと思います。」とパリへの想いを口にしていた。
祖父も出場 親子3代で五輪出場
祖父・川口宏一さんと父・杉谷昌保さんも日本代表として五輪に出場。五輪一家に育った杉谷にとって五輪とは「4年に一度のテスト」だという。
杉谷泰造:
自分の立ち位置や技術がどれだけ上がっているかがわかる。世界一の試合なのでそれに出たいって大きい夢でありますし、そこに照準を合わせるのが一番難しい。
日本人最多となる7度目の夏季五輪出場については「(実感は)ないです。全くないです。」という。
杉谷:
騒ぎたかったら騒いでください。騒いだところで僕は変わるわけじゃないですし、毎日毎日することをきっちりしておけばいいかなと…
と、あくまで自然体で大舞台へ挑む姿勢が頼もしい。
杉谷泰造(すぎたに・たいぞう)
1976年6月27日生まれ 大阪出身
96年アトランタ、00年シドニー、04年アテネ、08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロと6大会連続五輪出場。21年東京は馬の不調で代表を外れた。祖父・川口 宏一さんは56年メルボルン、そして父・杉谷昌保さんは68年メキシコ、72年ミュンヘン、76年モントリオールの3大会で馬術での五輪出場を果たしている。現在はドイツを拠点にヨーロッパの大会に出場している。
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