元サッカー日本代表の岡崎慎司(37)が17日、都内で引退会見を行った。

今季限りで引退を発表していた岡崎は、ベルギー1部ジュピラープロリーグプレーオフのルーベン戦(5月17日)でピッチに別れを告げた。「引退会見という場を作っていただいたDMMさんとシントトロイデンさんに本当にまず感謝したい」と冒頭で感謝を述べた。

引退理由を「膝のケガが一番の理由」と説明。「昨シーズンの12月前半最後ぐらいにちょっとプレイできないぐらいの怪我になってしまって、多分サッカー人生で初めて辞めたいって思った」と明かした岡崎。「初めて辞めたいって思ったときに、これが引退なのかなっていうふうに、自分がもう燃え尽きてしまったというか、今まで諦めたこと1回もなかったんですけど諦めるっていう決断をそのときにしたときに、もちろん引退するっていう気持ちと、何かこのまま終わりたくないっていう気持ちが自分の中には芽生えていて」と引退を決意した当時の心境を吐露した。

日本代表では2010年の南アフリカ大会から2014年のブラジル大会、2018年のロシア大会と、3大会連続でW杯に出場。日本代表として出場した119試合は歴代5位で、50得点は釜本邦茂さん、三浦知良選手に次ぐ歴代3位の記録だ。

今後はシントトロイデンでアンバサダー契約を7月1日から締結することを発表。アンバサダーとしてシントトロイデンのクラブ経営にも関わっていくという。「サッカー選手の続きを自分は作りたい。ヨーロッパで作りたい、作っていきたいっていう新しい調整をしたいっていうのが芽生えたときに、サッカー選手じゃないなっていうのをもう決めてしまって自分の中で」と話した。

さらに「監督」にも挑戦。「サッカー選手として戦ってきたように、やっぱその戦いの場が欲しいっていうふうに一番引退するときに思ったんで、やっぱりそうなってくると監督かな」と岡崎。すでにドイツ6部リーグのバサラマインツのトップチームの監督をすることが決まっており、将来的には「日本代表の監督になりたい、ワールドカップで優勝したいっていうのはメインの目標」と笑顔を見せた。

■岡崎慎司(おかざき しんじ)
1986年4月16日生まれ、37歳。兵庫県宝塚市出身。175㎝・76㎏ FW
2008年U23日本代表として北京オリンピックに出場。2010年ワールドカップ南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会の3大会連続で出場。国際Aマッチ119試合50得点。
滝川二高~清水エスパルス(2005-2010)~シュトゥットガルト(ドイツ・2011-2013)~マインツ(ドイツ・2013-2015)~レスターシティー(イングランド・2015-2019)~マラガ(スペイン・2019)~ウエスカ(スペイン・2019-2021)~カルタヘナ(スペイン・2021-2022)~シントトロイデン(ベルギー・2022)

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