パリオリンピックで、男子ゴルフは60人が出場することになっていて、6月17日時点の「オリンピックランキング」に基づき、それぞれの国と地域で原則2人まで、上位15位以内に入れば、最大4人までが出場権を獲得できます。
国際ゴルフ連盟は18日、公式ホームページで出場権を獲得した60人のリストを発表し、日本からはオリンピックランキングで9位の松山選手と31位の中島選手の2人が入りました。
代表内定に向けては日本ゴルフ協会が選手本人に大会への出場の意志を確認することになっていますが、松山選手はすでにパリオリンピックに出場する意向を示しています。
代表に内定すれば松山選手は4位だった東京大会に続いて2大会連続、中島選手は初めてとなります。
海外勢ではアメリカから最多の4人が入り、ことしの「マスターズ・トーナメント」で2回目の優勝を果たしたスコッティ・シェフラー選手や東京大会の金メダリストでことしの全米プロ選手権を制したザンダー・シャフリー選手などが出場権を獲得しました。
このほか、海外メジャー4勝を含むアメリカツアーで26勝をあげているローリー・マキロイ選手や去年の「マスターズ・トーナメント」など海外メジャー2勝のスペインのジョン・ラーム選手などトップ選手が名を連ねています。
日本男子初の”海外メジャーチャンピオン” 松山英樹選手とは
松山英樹選手は愛媛県出身の32歳。
正確で力強いショットや安定したパットを強みにアメリカツアーのトップ選手として長年活躍を続け2021年の「マスターズ・トーナメント」では、日本の男子選手として初の海外メジャー制覇という歴史的快挙を成し遂げました。
これまで国内ツアーでは通算8勝、アメリカツアーでは日本の男子選手として歴代最多の通算9勝を挙げています。
オリンピック初出場となった前回の東京大会では金メダル争いにも加わりましたが、最後は銅メダルをかけたプレーオフのすえ、4位となり、メダルを逃しました。
今シーズン、アメリカツアーでは2月の大会で2年ぶりとなる勝利を挙げ、6月の海外メジャー大会の全米オープン選手権でも6位に入るなど調子を上げています。
パリオリンピックの出場権をかけた「オリンピックランキング」では日本勢の最上位となる9位に入って、2大会連続の出場権を獲得しました。
”欧州ツアーで成長中” 期待の若手 中島啓太選手とは
中島啓太選手は埼玉県出身の23歳。
正確なショットに加え難しいコースを攻略するマネジメントに定評があります。
高校3年生で出場したアジア大会では、個人、団体ともに金メダルを獲得し大学生のときには世界一のアマチュア選手に贈られる「マコーマックメダル」を獲得しました。
国内ツアーでも大学3年生で臨んだシーズンにアマチュアの選手として史上5人目の優勝を果たし、4年生になった2022年にはプロに転向し、プロ2年目となる2023年はツアー3勝を挙げて賞金王となりました。
2024年からはヨーロッパツアーに参戦して3月の大会で初優勝するなど、パリオリンピックの出場権を争う「オリンピックランキング」で日本勢で2番目となる31位に入り初のオリンピック出場権を獲得しました。
日本代表 丸山茂樹監督「メダル獲得も可能」
パリオリンピック、ゴルフ日本代表の丸山茂樹監督は「日本代表としてのプレッシャーはあるかと思うが選手たちが持てる力を発揮できればゴルフ男子競技初のメダル獲得も可能だと信じている。ファンの皆様には日本から熱い応援で選手たちを鼓舞していただけたら大変ありがたい」と日本ゴルフ協会を通じてコメントを出しました。
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