第106回全国高校野球選手権茨城大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が19日、水戸市のザ・ヒロサワ・シティ会館であった。五つの連合チームを含む95校88チームによる熱戦は、7月6日に幕を開ける。開幕試合は土浦二と下妻二の対戦に決まった。(古庄暢)

 抽選会は午前10時に始まった。開幕試合の勝者と2回戦で相対するのが、今春の選抜大会に出場し、今大会第1シードの常総学院だ。夏の甲子園出場は、2016年が最後。若林佑真主将(3年)は「ライバルはいない。一戦一戦に集中し、春に続いて甲子園の舞台に戻りたい」。

 昨夏優勝し、甲子園4強入りした土浦日大は、常総学院と同ブロックに入った。勝ち上がれば準々決勝で対戦する。中本佳吾主将(3年)は「秋、春と悔しい思いをしてきた。昨夏の甲子園を経験し、夏への思いが一番強いのは自分たちだと思っている。負けられない」と話した。

 今大会は、熱中症対策にも力を入れる。4月から運用が始まった環境省の「熱中症特別警戒アラート」が試合中に発令された場合は、三回、五回、七回終了後に設ける給水タイムや休憩の時間を、選手たちの体調にあわせて延長する予定だ。

 県高野連の深谷靖会長は「各チーム一人ひとりが役割、持てる力を十分に発揮し、支えて下さる方々への感謝の気持ちを持って大会に臨んで欲しい」。朝日新聞水戸総局の樫本淳総局長は「すべての学校関係者の皆様に、(この大会を)温かく見守って頂きたい」とあいさつした。(古庄暢)

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 6日午前9時からノーブルホームスタジアム水戸である開会式の選手宣誓は、古河二の池田魁主将(3年)に決まった。

 抽選会で主将が引くくじには数字が割り振られており、例年、西暦の下2桁の数字を引いた主将が選手宣誓を務めている。

 「24」を池田主将が引き、壇上で発表すると、会場から拍手が起こった。

 「まさか自分がやるとは思っていなかったので、びっくりしています」

 昨夏は部員数が足りず連合チームを組んだ古河二だが、今年は単独で出場する。チームの仲間や卒業生の思いも背負って大会に臨む。「(開会式では)会場を泣かせられるような言葉を選びたい。今まで選手宣誓を務めてきたどんな先輩より良い言葉で、歴史を作りたい」と話した。(富永鈴香)

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