7月6日に開幕する第106回全国高校野球選手権広島大会(朝日新聞社、県高野連主催)の組み合わせ抽選会が21日、広島市西区の西区民文化センターであり、90校86チームの対戦相手が決まった。連覇をめざす広陵は初戦で、大柿と大竹の勝者と対戦する。出場チームは昨年より3チーム増えた。

 開会式は7月6日、決勝は同27日、いずれも午前10時からマツダスタジアム(同市南区)である。熱戦は県内の計8球場で繰り広げられる。

 マツダスタジアムでの開幕試合は、賀茂と福山工の対戦となる。賀茂の井堀拓翔(たくと)主将(3年)は「実感がわかないが、守備から流れを作る野球がしたい」。福山工の神原侑喜主将(同)は「打撃を磨いたチーム。自分もヒットを打ちたい」と意気込みを見せた。

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 開会式で選手宣誓を務めるのは、修道の中垣咲哉(さくや)主将(3年)。くじで決まった瞬間、「よっしゃー」と大きな声で喜んだ。昨年の選手宣誓に感銘を受け、志願したという。「高校野球が尊いものであるということを伝えたい」と話していた。

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 春の県大会で優勝した広陵など8強をシード校とした組み合わせは、実力校がばらけた印象だ。

 広陵は総合技術と同じブロック。初戦の相手は大柿と大竹の勝者で、大竹が勝てば昨夏と同じ初戦相手になる。2年ぶりの優勝を狙う盈進のほか、如水館や呉も入る。

 海田、国泰寺がシードのブロックには、昨夏準優勝の広島商や昨秋4位の福山などが入り、混戦が予想される。

 崇徳と山陽がシードのブロックには、昨秋準優勝の広島新庄も。崇徳と広島新庄が勝ち進めば、4回戦で対戦する。呉港―広は1回戦屈指の好カード。道路を挟んで隣接する両校の対戦は、昨夏の準々決勝の再現となる。

 春の中国大会を制した尾道は、広島国際学院と同じブロックで、この2校が有力だ。(根本快)

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