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4本もの本塁打を放ち絶好調のドジャース・大谷翔平選手の一週間の活躍を振り返ります。ベッツ選手の負傷者リスト入りで「1番・大谷」の姿がよく見られた今週、移籍後初の先頭打者ホームランも飛び出しました。 打順変更の影響はあるのでしょうか、古田敦也さんが解説します。

■ベッツ・山本が長期離脱も…

ロイヤルズ戦が行われた17日、ドジャースタジアムは麦わら帽子でいっぱい。現地では、父の日を記念して入場者に配られていました。

これまで父の日に2本のホームランを打っている大谷選手が、飛距離137メートルの4試合ぶりの18号ホームランを放ちました。大谷選手は「センター方向に飛距離が出ているのはいい状態」とコメントしました。

これだけでは終わりません。6回裏、今シーズン初の2打席連続ホームランも放ちました。これでナ・リーグトップと1本差に。

一方、この試合で不動の1番バッター・ベッツが左手を骨折しました。さらに16日、2回で降板した山本由伸投手は右肩腱板の損傷と、チームの主力選手たちが長期離脱する事態になりました。

大谷選手
「(山本投手には)本当に早い段階でまた帰って良い状態で投げられるようにまずサポートしたいなと思います。(ベッツ選手も)欠かせない選手だと思うし、チームとしてそれをカバーできるように頑張りたいと思います」

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■敵地は“打者天国” ロッキーズ4連戦

■敵地は“打者天国” ロッキーズ4連戦

18日、7月に行われるMLBオールスターゲーム・ファン投票の中間発表がありました。大谷選手はナ・リーグ指名打者部門で100万票以上を獲得し1位にランクインし、2位とは52万票以上の差をつけています。

ドジャースは敵地クアーズ・フィールドでロッキーズとの4連戦に臨みました。大谷選手は負傷したベッツ選手に代わり、今シーズン2度目の1番指名打者で出場しました。

大谷選手は2回表、真ん中に入ってきたスプリットをはじき返し、追加点となるタイムリーヒットを放ちました。

続くバッターは普段の4番ではなく、2番に入ったスミス選手。ライト線への打球を放ち、大谷選手は一塁から一気にホームイン。ドジャースの選手たちがそれぞれの役割を全うしました。

4回表の第3打席、大谷選手の打球は右中間へ。快足を飛ばし、二塁を陥れます。続く第4打席ではレフト方向へ痛烈な当たりを放ち、今度は悠々と二塁へ。

第5打席はフォアボールで出塁すると、今シーズン16個目の盗塁に成功。大谷選手は1番バッターとして3安打1打点1盗塁を記録し、チームの勝利に貢献しました。

■「ロハス不敗神話」ドジャース大逆転!

19日のロッキーズ戦は序盤からリードを許すなか、大谷選手は6回表の第3打席で、20号ホームランを放ちました。今シーズンのメジャー最長となる飛距離145メートルの特大弾でした。日本人選手として初となる4年連続20号で、ナ・リーグトップに並びます。 古田さん
「(Q.打たれたピッチャーはもう笑うしかないという感じです。それにしてもよく飛びましたね?)ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドは標高1600メートルにあり、空気抵抗が少ないためボールがよく飛ぶと言われています。だからといって飛んだわけではないですが、素晴らしい140メートル以上のホームランでした。また、ロッテの吉井監督もロッキーズ時代にホームランを打ちました」

さらに7回表、ランナーを2人置いた場面で、大谷選手の打球はセンターへ。しかし、ロッキーズのドイル選手がダイビングキャッチし、スーパープレーに阻まれました。

5点を追う9回表、劇的な展開が待っていました。6番ロハス選手は、実はヒットを打った試合で負けたことがないのですが、この日は3打席凡退。しかし、しぶとくライト前に落とし、チャンスを広げます。

その後、満塁となり、ヘイワード選手が、なんと代打満塁ホームラン。これで1点差に迫りました。

こうなると、ドジャースの勢いは止まりません。大谷選手は第5打席で、レフト前に運び、ヒットでつなぎます。

なおもチャンスで迎えたのは、4番テオスカー・ヘルナンデス選手。1ボール2ストライクと追い込まれた4球目をハーフスイング、振っているか振っていないか微妙なところでしたが、一塁塁審は振っていないとボールの判定。これにロッキーズのブラック監督が大激怒し、退場処分となります。

その直後、ヘルナンデス選手が逆転3ランホームランを放ちました。9回に5点以上リードされた試合での逆転勝利はドジャースにとって95年ぶり。ロハス選手の不敗神話も続きます。

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■大谷実戦中!「新ルーティン」

■大谷実戦中!「新ルーティン」

20日のロッキーズ戦は3点を追う2回表、2アウト満塁のチャンスの場面で、バッターは大谷選手。155キロのストレートをはじき返し、走者一掃のタイムリーツーベースを放ちました。今シーズン初めて満塁の場面でヒットを放ち、これで4試合連続打点となりました。

6回表にはライトへのヒットで、4試合連続マルチヒットを記録。当たりが出てきたバッティングについて、大谷選手は「立ち位置、同じように構えて、同じ位置で立つというのは、一番大事なことなので」と話しました。

実は今月15日から新たなルーティンを実践中です。打席に入った際、バットを地面に置いています。ホームベース先端からの距離をバットで計ることによって、軸足となる左足を常に同じ位置にするという狙いがあるそうです。

大谷選手
「球場によってラインの太さが違ったりとかするので、そこで多少ずれたりすることがないようにしたいなと思っています。同じ位置で同じように構えるというのが、同じようにボールを見ることに対して一番大事なことなので、動く前の段階が一番大事かなと思っています」

新ルーティンを取り入れてからの6試合の成績は打率.404・3本塁打・8打点です。21日のロッキーズ戦、大谷選手は第1打席から絶好調のバットが火を噴きました。今シーズン第21号は、移籍後初となる先頭打者ホームラン。これでナ・リーグ単独トップに返り咲きました。

■古巣・エンゼルスと公式戦初対決

22日は本拠地ドジャースタジアムに戻り、大谷選手の古巣・エンゼルスと公式戦初対決となりました。

5回裏、大谷選手がバットで軸足の距離を計る新ルーティンで打席に入りました。1球目のナックルカーブはストライク。2球目のナックルカーブを見送り、ボール。そして3球目、146キロのストレートを捉えると、打球はセンター右へ。2試合連発となる22号ホームランで、ナ・リーグ本塁打数2位のオズナ(ブレーブス)と2本差を付けました。

8回裏の第4打席では、この日2本目のヒットを放ち、打率は.322に。打率でも両リーグトップに立ちました。 大谷選手
「(Q.カーブ2球からの直球を捉えてホームラン?)いい時というのはそこまで大きく張らなくても、ある程度カバーできる範囲が広いので。あまり何も考えず、自分のやることだけしっかりやっておけばいいのかなと思って。最近は打つべくして打っているなと思うので、感覚的に4月、5月より全然いいと思います」

■古田解説 打順変更の影響は?

古田さん
「先週、打撃の調子が良くないのではないかという話がありましたが、やはり調子を上げてきましたね。チームにけが人が出ていることもあって、活躍しなければならない気持ちが強かったと思います。良い結果だったと思います」

「(Q.打順が変わったことが、どう影響したか?)全てを前向きに捉えているのではないでしょうか。打ちにくいことはないと思います。積極的に慣れていると思います」

「(Q.6月男?6月後半男?)7月も大丈夫ですよ」

(6月23日放送「サンデーLIVE!!」より)

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