パリオリンピックの新競技、ブレイキンは各国や地域の出場枠の上限を2つとして予選シリーズ2大会のポイントの合計で男女それぞれ上位7位までに入った選手がオリンピックの出場権を獲得できます。
予選シリーズ第2戦の最終日の23日に行われた上位8人による決勝トーナメントには女子はAMIとAYUMI、それに第1戦で3位に入った17歳のRiko、津波古梨心選手の日本勢3人が出場しました。
このうちAMIは準決勝でRikoとの日本選手どうしの対戦に勝って決勝に進み、第1戦と同じAYUMIとの顔合わせなった決勝もキレのある回転技のパワームーブなどを織り交ぜた完成度の高いダンスで制して優勝しました。
また、Rikoも3位に入り、日本勢が第1戦に続いて表彰台を独占しました。
この結果、予選シリーズ2戦の合計でAMIが1位、AYUMIが2位となり、2人がオリンピックの代表に内定しました。
一方、残る1枠を争っていた男子はISSINの菱川一心選手が4位、Hiro10が6位に入り、優勝はオランダの選手でした。
この結果、予選シリーズ2戦の合計でHiro10が上回り、オリンピック代表に内定しました。
AMI(湯浅亜実)日本の女子ブレイキン界を引っ張る25歳
ダンサーネームAMI、湯浅亜実選手は日本の女子ブレイキン界を引っ張る25歳です。
埼玉県出身で、姉の影響で小学1年生の時にダンスを始め、小学5年生でブレイキンに出会いました。
一つ一つの動きが区切られない流れるようなダンスが持ち味でしゃがんで足さばきを見せる「フットワーク」や回転技の「パワームーブ」などすべての要素を高いレベルでこなせるオールラウンダーです。
2018年に世界最高峰の国際大会で初代女王に輝き、去年、その大会を再び制したほか、世界選手権でも過去2回金メダルを獲得するなど抜群の実績を誇ります。
先月、中国で行われたアーバンスポーツのパリオリンピック予選シリーズ第1戦で2位に入りパリオリンピックの代表内定に前進しました。
第2戦に向けてはステージで自分らしく踊るための動きを磨いてきたということで「悔いの残らないように全力で楽しみたい」と話していました。
AYUMI(福島あゆみ)長くトップレベルで活躍の41歳
ダンサーネームAYUMI、福島あゆみ選手はブレイキンの世界で長くトップレベルで活躍を続ける41歳です。
3年前の世界選手権を制し、去年の世界選手権でも銀メダルを獲得するなど国際大会で数々の実績を誇ります。
京都府出身で、姉の影響でブレイキンを始め競技歴はおよそ20年に上ります。
多彩なオリジナル技を持ち、しゃがんで手をつき、ひざなど足全体を使って見せる足さばきを得意としています。
先月、中国で行われたアーバンスポーツのパリオリンピック予選シリーズ第1戦で優勝し、パリオリンピックの代表選考レースでトップに立っていました。
その後はけがの影響で踊れない時期もあったということですが、「最後まで諦めずに自分が持っている動きを練習してきた。自分らしく踊りきることが目標だ」と第2戦に向けての意気込みを示していました。
Hiro10(大能寛飛)石川県出身「負けず嫌い」の19歳
ダンサーネーム、Hiro10の大能寛飛選手は石川県出身の19歳です。
ダンスをはじめたきっかけは友達と違う習い事をしたかったからだといい、みずからの性格は「負けず嫌い」と分析します。
ダイナミックな回転技のパワームーブと技と技をつなぐスムーズな動きが持ち味です。
ことしの全日本選手権で2位に入り、先月のアーバンスポーツのパリオリンピック予選シリーズ第1戦では日本男子で最上位の3位と、急成長を遂げています。
第2戦に向けては体力の強化に取り組んだといい、「オリンピックに行けたとしても行けなかったとしても気にせず自分のブレイキンが終わるわけではないので、ただ楽しむだけだ」と話していました。
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