ことしの全米女子プロ選手権はパリオリンピックの代表を争う最後の大会で、大会終了後の世界ランキングに基づいて各国・地域の代表が決まります。

大会前の世界ランキングでは日本勢は今月の全米女子オープンを制した笹生優花選手が6位につけて代表入りを確実にしていて、2つ目の代表枠を20位の古江彩佳選手、21位の畑岡奈紗選手、22位の山下選手が僅差で争っています。

このうち山下選手は最終ラウンドを首位に2打差の2位で出て、前半の2番パー5で最初のバーディーをとりましたが、8番のパー4でダブルボギーをたたき、スコアを落としました。

後半はメジャー特有の難しいコースに苦しみながらも粘りのゴルフを続け、最終18番パー5をバーディーで締めるなどバーディー3つ、ボギー2つ、ダブルボギー1つとスコアを1つ落とすだけにとどめ通算4アンダーで2位に入りました。

5位で出た渋野日向子選手はスコアを1つ落として通算2アンダーで7位、31位から出た西郷真央選手がスコアを5つ伸ばし、この日のベストスコアをマークしてこちらも通算2アンダーで7位でした。

このほかの日本勢では古江選手がスコアを2つ伸ばして通算2オーバーの19位、竹田麗央選手と岩井明愛選手が通算6オーバーの32位、勝みなみ選手が通算8オーバーの41位、笹生選手は通算13オーバーの68位でした。

この結果、山下選手は世界ランキングを上げて日本勢の2番手になることが見込まれ、初めてのオリンピック出場に大きく前進しました。

優勝は韓国のヤン・ヒヨン選手で通算7アンダーでした。

山下「楽しく1日プレーできた」

山下美夢有選手は「最終日の最終組でギャラリーの方がたくさんいて緊張したが、楽しく1日プレーできた」と笑顔を見せました。

プレーについては「ショットは安定していたので、ショートゲームでリカバリーできた。一方でパターやアプローチの技術が足りないと感じたので、そこを練習して結果を出せるようにしたい」と振り返りました。

また同じ組でまわった韓国のヤン・ヒヨン選手が優勝したことについて、「優勝を見て私自身ももっと上位で戦えるように頑張りたいと思った」と話していました。

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