(24日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会室蘭地区Cブロック1回戦 えりも・富川12-8苫小牧西)

 苫小牧西の先発投手、鈴木大将選手(2年)は左打ちの1番打者として室蘭地区大会第1号となるランニング本塁打を含む4本の長打を放ち、3得点、2打点を挙げた。九回に単打が出ればサイクル安打達成だったが、痛烈な左翼線二塁打を放ち、それ以上の塁打数を稼いだ。「サイクル(安打)には気づきませんでした」

 チームは7年ぶりの単独出場。相手のえりも・富川とは昨夏まで連合チームを組んでいた。鈴木選手はシニアでのプレー経験を買われて昨秋からチームに加わり、今回の「秘密兵器」(加茂久貴監督)だった。「一番いい打者」という加茂監督の期待通り、打撃では大活躍したが、雨中の試合で思い描いた投球ができず、「本来の3~4割のでき」と悔やんだ。

 それでも外野席に陣取った全校応援の大声援を背中に受け、「気持ちが盛り上がり、楽しく野球ができた」と笑顔を見せた。(松本英仁)

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