陸上パリ五輪代表の最終選考会を兼ねた日本選手権(27日~30日)が新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで開催される。男子400mHと110mHに出場する豊田兼(21、慶應義塾大4年)が26日、前日会見で「自分の想定するレースプラン通りに走りきれば勝負には勝てる」と初の五輪出場に向けて意気込みを語った。 

400mHでは豊田を含め、黒川和樹(22・住友電工)、筒江海斗(25・スポーツテクノ和広)がすでにパリ五輪参加標準記録を突破しているため、優勝者は五輪代表に即時内定となる。

「今年は大舞台(への切符)がかかった試合になってるので、ものすごく緊張はしています」と話した豊田。

昨年10月に400mHで48秒47をマークし、パリ五輪の参加標準記録(48秒70)を突破。5月19日のセイコーゴールデングランプリ(GGP)陸上ではその記録を0秒11更新し、歴代5位の48秒36で優勝を手にした。

「400mハードルはしっかり順位を取って、GGPのタイムは超えたい」と今大会も自己ベスト更新を目指す。

さらに400mHと110mHの異例の2種目出場となり4日間を戦い抜く。「2種目を両立してやれる選手は国内にも自分を筆頭に少ない。自分しかいないのかなと思う部分もあるので」と豊田。「新しいロールモデルを目指して両立したい。今まで大学1年2年とあまり絞らずやってきたのでそのままの流れでシンプルに楽しんでやりたい」と笑顔をみせた。

また、110mHは参加標準記録まであと0.02秒と迫り、「準決勝、決勝とタイムを狙って13秒27を切る勢いで」と意気込み、400mと両種目でのパリ五輪出場を目指す。

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