(29日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会十勝地区Bブロック代表決定戦 帯広大谷6―3帯広農)

 息詰まる投手戦にけりをつけたのが、帯広大谷の3番手、泉映甫選手(2年)だ。同点の九回表2死一、三塁から、勝ち越しのランニング本塁打を放った。

 「3年生のために、打って返すしかない」と、外角高めの直球を振り抜いた。ライナーの打球を中堅手が好捕できず、球が転々とする間に、ダイヤモンドを一周し、本塁に頭から滑りこんだ。

 投げてはその裏、2イニング目も無失点に抑え、逃げ切った。

 「春の全道大会の北海戦で終盤登板し、延長タイブレークの末敗れて悔しい思いをした。北大会では、絶対に抑えて、甲子園に行きたい」(中沢滋人)

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