パリオリンピックに出場するハンドボール男子の日本代表は、1日に都内で、競技が盛んなヨーロッパのフェロー諸島との親善試合に臨みました。

日本は、司令塔の安平光佑選手が右足首のけがのため、試合の大部分を欠場し、代わりに大学生で唯一、メンバー入りした22歳の藤坂選手が先発し、代表デビューを果たしました。

藤坂尚輝 選手

日本は藤坂選手のスピードを生かした突破からのシュートや、巧みなパスで序盤にリードを奪いましたが、前半の終了間際に逆転を許し、13対14と1点を追って後半に入りました。

中村匠 選手

後半は、ゴールキーパーの中村匠選手がビッグセーブを連発するなど、ことし4月に就任したばかりのオルテガ監督が取り組む、連動した守備で追い上げましたが、最後はパスを奪われて速攻を許すなど、ミスが出て29対30で敗れました。

藤坂選手は「アピールポイントである1対1のよさは出せたが、終盤にかけてのミスが目立ったので、しっかり修正していきたい。強みであるスピードでディフェンスをひきつけて、自分が周りを生かすプレーをしていきたい」と話していました。

日本は3日にもフェロー諸島との親善試合を行い、オリンピック本番に向けた調整を進めることにしています。

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