■EURO2024 準々決勝 ドイツVSスペイン(6日、ドイツ・シュトゥットガルト)

スペイン(FIFAランク8位)がドイツ(同16位)を2-1で下し準決勝進出を決めた。

前半をスコアレスで折り返すと後半、両チーム1点ずつ取り合い延長戦に突入。延長後半終了間際、スペインのミケル・メリーノ(27)がヘディングシュートを決め、2-1と勝ち越しに成功し、そのまま逃げ切った。スペインは10日の準決勝で、フランスとポルトガルの勝者と対戦する。

最多3回の優勝で並ぶドイツとスペイン。優勝候補同士の一戦となった準々決勝は、序盤から球際での激しいぶつかり合いを見せる。前半8分にはスペインのペドリ(21)がタックルに合い、早くも交代するアクシデント。

荒れ模様の試合は、スペインが素早いパスからのカウンターで、相手ゴールに迫りシュートを放てば、ドイツはサイド攻撃やセットプレーでスペインゴールを脅かす、めまぐるしく攻守が入れ替わる展開が続く。

35分には、スペインのニコ・ウィリアムズ(21)が左サイドを突破し強烈なシュートを放つ。しかし、ドイツのGKマヌエル・ノイアー(38)が右手でセーブ。39分には、途中出場のダニ・オルモがドイツ陣内でボールを奪い、強烈なミドルシュートを放つが、ここも守護神・ノイアーが弾き返す。緊迫したゲームは0-0のスコアレスで前半を折り返した。

後半6分、スペインは自陣からパスを繋ぐと、右サイドでボールを受けたラミネ・ヤマル(16)が、中をよく見てゴール前にグラウンダーのパス。そこに走り込んだダニ・オルモが落ち着いて右足を合わせると、ボールはゴール左隅に吸い込まれ、スペインが1点を先制する。

準決勝進出には攻めるしかないドイツ。セットプレーやロングボールでスペイン陣内に攻め込む。24分には、ドイツに決定的とも言える場面が訪れ、強烈なシュートを浴びるが、スペインのGKウナイ・シモン(27)が左手一本でスーパーセーブ、ゴールを死守する。

その後もドイツの波状攻撃が続くが、スペインDF陣が体を投げ出してゴールを防ぐ。空中戦にも体を寄せてシュートを打たせない。このままスペイン勝利かと思われた後半44分、ドイツは左サイドのクロスを頭で折り返し、フローリアン・ヴィルツ(21)がシュートを決め、土壇場で1-1の同点に追いついた。

そして迎えた延長後半終了間際、スペインが左サイドからクロスを上げると、ミケル・メリーノ(27)が値千金のヘディングシュートを決め、2-1と勝ち越しに成功し、そのまま逃げ切った。

*写真はスペインの先制ゴールを決めたダニ・オルモ選手

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