東京大会で銀メダルを獲得した世界ランキング9位の日本は6日、国内最後の強化試合で世界26位のニュージーランドとの第2戦に臨みました。

第1戦で125点を奪って大勝した日本でしたが、6日の試合は、戦術のカギを握る外からのシュートがなかなか決まりませんでした。

それでも第1クオーターの終盤でベンチスタートの本橋菜子選手が2本連続でスリーポイントを決め日本が24対13とリードしました。

第2クオーターは身長1メートル93センチの相手のセンターを止められず、5点差に迫られましたが、高田真希選手がこのクオーターだけで13点を挙げる活躍で再びリードを広げました。

第3クオーター以降は日本が厳しいディフェンスで相手のミスを誘い、本番前の国内最後の強化試合は92対50で快勝しました。

ただ、第1戦で25本を決めたスリーポイントは、この日は12本と、半分以下にとどまり、成功率も26.7%と低調でした。

また、高さのある相手のセンターを抑えられず両チーム最多の33得点を許すなどオリンピック本番に向けて課題も残しました。

日本は今月11日にヨーロッパ遠征に出発し、世界7位のフランスや予選リーグで対戦する世界6位のベルギーとの強化試合などを経て、本番に臨みます。

高田真希「課題もあったが自分たちでしっかり修正できた」

ゴール下で存在感を発揮してチームトップの23得点をマークした高田真希選手は「チームとしてシュートが入らない中で、どう打開していくか試合の中で修正しながらやれた。後半はディフェンスから速攻という自分たちの形が出せて、リズムを作れたことがすごくよかった。課題もあったが自分たちでしっかり修正できた」と前向きにとらえていました。

そのうえで「40分間アグレッシブにディフェンスで前から仕掛けてオフェンスでも止まらずに足を動かして展開していくのが自分たちのスタイルで、それが止められてしまうとなかなかうまくいかない。パリオリンピックでは40分間、誰が出ても足を動かし続けて『走り勝つシューター軍団』というチームコンセプトをわかってもらえるようなプレーをしたい」と本番を見据えていました。

林咲希「パリオリンピックではしっかり決めきりたい」

11本のスリーポイントを打って成功は1本だったシューターの林咲希選手は「全体的にも自分もスリーポイントの成功率は低かったが、ツーポイントを取るような練習もやってきたので、そこの部分に関してはプレーの幅が前より広がったと思う」と試合を振り返りました。

そのうえで「オフェンスがうまくいかない時にリバウンドやディフェンスの部分で、やらないといけないことを、みんなが理解しながらプレーできていたのはよかった」とキャプテンとして前を向いていました。

オリンピック本番に向けては「スリーポイントが入らない時間は苦しかったがそれでも打ち続けないといけないし、パリオリンピックではしっかり決めきりたい。大会本番ではもっと大きい選手がいると思うので、体を張ったプレーやディフェンスはもっと強化していきたい」とレベルアップを誓っていました。

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