ドジャースの大谷翔平選手は現地5日、節目となる30歳の誕生日を迎えました。
MLBで活躍した“日本人レジェンド”たちは30代でキャリアハイを達成しています。大谷選手も今後更なる飛躍を遂げることが出来るのでしょうか?
野球解説者の古田敦也さんの解説とともに多くのファンを虜にした大谷選手の一週間を一気に振り返ります。
■“マジシャン大谷“遅咲きのルーキーに苦戦
先月30日のジャイアンツ戦で、現地の中継映像ではマジシャンに扮した大谷選手がこれまでの打率やホームラン数などをマジックで披露しています。この日もショウタイム。3回表の第2打席で、ナ・リーグトップを独走する26号ホームランを放ちました。6月に入り、12個のボールをフェンスの外に消した“マジシャン大谷“。タネも仕掛けもございません。
1日、ジャイアンツの先発は今年メジャーデビューしたばかりのビブンズ投手(30)。1回表の第1打席はファーストへの鋭い当たりも、身長196センチのビブンズ投手がしっかりベースカバーに入り、内野ゴロでアウト。
その後も“遅咲きのルーキー”ビブンズ投手に苦しめられ、3回表の第2打席も空振り三振。さらに5回表、8点リードの状況でもビブンズ投手は大谷選手から三振を奪い、ド派手なガッツポーズを見せました。
MLB公式X(旧ツイッター)も「試合中に大谷翔平選手から2回三振を奪えば、あなたもこのように反応するでしょう」と投稿しました。そのぐらい今の大谷選手を抑えられるのは嬉しいということです。
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■日本人3人目!メジャー通算500打点■日本人3人目!メジャー通算500打点
大谷選手の出身地・岩手で2日、巨大な大谷選手が現れました。「田んぼアート」と呼ばれるもので、大谷選手のホームラン姿が表現されています。その隣には愛犬「デコピン」の姿も見られます。今が見頃を迎えています。そして、6月のベストナイン「チーム・オブ・ザ・マンス」が2日に発表され、大谷選手が選出されました。6月の成績は打率.293、12本塁打(ナ・リーグ最多)24打点で、「ミスター・ジューン」の名の通り大活躍の1カ月でした。
ドジャー・スタジアムで3日、「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」が開催されました。これは日本文化を広め、交流を深めるイベントです。
試合前、山本由伸投手と記念撮影をした女性のユニホームには「MIWA」「110」と書かれています。背番号110の意味は何でしょうか?
浅尾美和さん「年齢がもしかして110歳?」
正解は、年齢(110歳)です。なんと今年110歳を迎えたヨシコ・ミワさんが最高齢の日系アメリカ人として表彰されました。「オールド・ドジャースファン」と紹介されたミワさんは、1914年生まれでドジャースの世界一をすべて知る110歳です。
3日からの3連戦の相手は、同地区で昨シーズンのナ・リーグチャンピオン、古田さんがキャンプで臨時コーチを務めたダイヤモンドバックスです。
ドジャー・スタジアムで行われたダイヤモンドバックスとの3連戦の初戦。大谷選手は1回裏の第1打席で先制の起点となるツーベースヒットを放ちます。同点で迎えた5回裏の第3打席では、詰まりながらもセンター前ヒット。5試合ぶりとなるマルチヒットをマークします。
しかし7回表、ダイヤモンドバックスの2番マルテ選手にタイムリーを打たれ、勝ち越しを許します。
7回裏無死一塁で迎えた第4打席、大谷選手は2球目を完璧に捕らえ、ライトスタンドへの打球をじっと見つめます。7月初ホームランとなる27号で逆転に成功します。
大谷選手は「大きく試合が動くところではあったので良い感覚だったなと思います」と述べました。これで日本人3人目となるメジャー通算500打点に到達しました。
その後、再びリードを許しますが、9回裏にテオスカー・ヘルナンデス選手のヒットでドジャースが逆転し、劇的なサヨナラ勝ちを収めました。
■MLBオールスター 大谷4年連続4度目出場
MLBオールスターゲームのファン投票最終結果が4日、発表されました。ナ・リーグ指名打者部門で大谷選手が1位となり、4年連続4度目の出場を決めました。オールスターゲームは日本時間17日に行われます。4日のダイヤモンドバックス戦で放送席にいたのは、なんとケガで離脱中のチームメイト・ベッツ選手。元気そうな姿を見せてくれました。
チームのリードオフマンが見守るなか、この日も1番指名打者で出場した大谷選手。第1打席ではセンター前にはじき返し、2試合連続ヒット。すると、この打球音について、放送席でベッツ選手は次のように話しました。
ベッツ選手「(Q.大谷選手の打球音はどれも大きいですね?)その通りです」
さらには大谷選手の裏話も聞かれました。
ベッツ選手「打撃ケージ内のトスバッティングで、試合の打球以上に速い打球が飛ぶんだ」
「(Q.トスバッティングでの打球速度はどのくらい?)打撃ケージ内で時速110マイル(約177キロ)」
「(Q.もしも塁間でそんな打球に襲われたとしたら?)絶対に嫌だね」
しかし、ベッツ選手の前で大谷選手の特大打球音は響かず。2戦目はダイヤモンドバックスが得点を量産。4本のアーチも飛び出し、ドジャースが4-12で敗れました。
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■「ドジャースキラー」ウォーカー 古田解説■「ドジャースキラー」ウォーカー 古田解説
5日に行われたダイヤモンドバックス戦の1回表、二塁ランナーの大谷選手が三塁へ。足の速さが光り、今シーズン17個目の盗塁に成功しました。これでメジャー通算103盗塁となり、メッツなどで活躍した松井稼頭央さんを抜いて日本人歴代単独2位となりました。 古田さん「(Q.ダイヤモンドバックスから、大谷選手の新しいライバルが現れました)大谷選手ももちろん素晴らしいです。ウォーカー選手はドジャースとの3連戦でなんと5本塁打を打ち、今シーズン対ドジャース9試合で9本塁打となりました。1位の大谷選手に5本差ありますが、良いバッターです。おとなしい選手ですが」
ナ・リーグ本塁打ランキング(5日時点)
1位 大谷 27(ドジャース)
2位 ウォーカー22(ダイヤモンドバックス)
大谷選手は3打数ノーヒットで3三振に終わり、ドジャースは悔しい2連敗となりました。
■大谷誕生日 スミス驚異の1試合3本塁打
6日、現地(5日)で30歳の誕生日を迎えた大谷選手。ナ・リーグ中地区首位、ブルワーズ戦では誕生日を祝うたくさんのファンの姿が見られました。その大谷選手は、前の試合から自己ワーストの6打席連続三振。5年ぶりのバースデーアーチに期待がかかるなか、ノーヒットで迎えた第4打席。大谷選手の当たりはレフト正面で、バースデーアーチとはなりません。
それでも、2番に入ったスミス選手が大当たり。なんと自身初の1試合3ホーマーを記録し、ドジャースのキャッチャーとしては史上4人目となる記録を作りました。
さらには、3番・フリーマン選手が満塁のチャンスでセンターへの決勝タイムリーを放ち、チームメイトが大谷選手に勝利をプレゼントしました。
■大谷選手30歳の節目 今後も活躍に期待
古田さん「(Q.(大谷選手は)30歳の節目を迎えたということですが、古田さんは42歳で引退されるまでのプロ18年間の中で、30代というのはいかがでしたか?)30歳くらいまでは、本当に心身ともに充実していたと思います。35歳くらいまでは、やはりグッときていた」
古田さんの成績 (1995年ヤクルト・当時30歳)
打率 .294 21本塁打 76打点
「(Q.一方、メジャーリーグでは。特にイチロー選手や松井秀喜選手、黒田博樹投手など、30代でキャリアハイの成績を残しています。特にコンディショニングの研究も進んで、さらに成績が伸びていますね?)野球は技術のスポーツ。パワーだけではないので、技術が上がれば(成績も)上がっていきます。ただ、35歳を越えると衰えとの戦いもしなければなりません。大谷選手もリハビリ中ですが、まだまだ右肩上がりです」 大谷選手はMLBオールスター4年連続4回目の出場も決まりました。日本時間17日、テキサス州アーリントンにあるレンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドで開催されます。
オールスターももちろん楽しみですが、もう一つの注目は試合前に開催予定のレッドカーペットショーです。去年、大谷選手は自身がアンバサダーを務める「BOSS」のグレースーツで登場しました。このショーでは、選手の夫人やパートナー、家族とも一緒に歩くことが慣例となっています。
松木安太郎さん「デコピンと一緒に出る?出ますよね?」 レッドカーペットショーは、選手たちの普段見えない一面が見られる場所です。
2015年のオールスターに出場したデビッド・プライス氏(当時・ブルージェイズ)は家族と一緒にレッドカーペットを歩いたということです。一緒に登場したのが、愛犬のフレンチブルドッグ「アストロ」です。
プライスさんは「アストロは人に囲まれるのが好きなんだ」と話したということで、もしかすると、松木さんが言っていたように、大谷選手も真美子夫人やデコピンと一緒に登場するかもしれません、
古田さん「(Q.古田さんは、昨年のレッドカーペットショーを取材しました)Tシャツなどの格好の人もいますし、すごくゴージャスな格好をしている人もいます。大谷選手のようにスーツをピシッと決めている人もいます。だから本当に個性が出ています。親族10人以上で歩いている人もいて、親戚一同を連れてきたんだなと思いました。いろんな個性が出ていて面白いです」
(7月7日放送「サンデーLIVE!!」より)
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