(7日、高校野球静岡県大会1回戦 韮山9-4浜松北)

 0―0の均衡を破ったのは韮山の小川勝也主将(3年)のランニングホームランだった。四回表、初球の変化球を捉えると、打球はぐんぐん伸びて左翼手の頭を越えた。ボール処理と三塁コーチが手を回しているのを見て、一気に生還した。続く4番堀圭汰選手(3年)も二塁打で出塁して生還し、この回2点。「流れを引き寄せるきっかけになったかな」と冷静に分析した。

 5月ごろから練習試合で勝てず、浜松北にも負けていた。一方で、昨秋から低反発バットに対応できるよう腰の回転で推進力を生み出すことをチームで意識し、今大会2週間前から打撃に練習の約7割を割いていた。練習が実っての勝利だ。

 次は優勝候補の加藤学園が相手だ。小川主将は「自分たちの野球は声かけや洞察力が特長。勝ちに貪欲になって臨む」と話した。(斉藤智子)

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