(第106回全国高校野球選手権静岡大会1回戦 御殿場5―2吉原工)

 御殿場の二遊間の守りを固めるのは、脇楓葵(ふうき)(3年)、暖葵(のあ)(2年)の兄弟選手だ。兄が初回に先制の口火を切る2点適時打を打てば、弟は六回に四球を選んで好機をつくり、5点目となるホームベースを踏んだ。

 穏やかな兄と勝ち気な弟のコンビは、小学4年生と3年生で野球を始めてからいっしょにプレーしてきた。高校に入ってから、二遊間でチームの守りの要を務める。

 初戦を突破し、暖葵選手は「兄の最後の夏、貴重な時間を長くいっしょにできてうれしい」と喜ぶ。いつもと違う緊張のなかで二人そろって失策もした。楓葵選手は「次まで1週間、足りない点をしっかり直したい」と気を引き締める。(大海英史)

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