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【UEFA EURO 2024】イングランド代表 1−1(PK5−3) スイス代表(日本時間7月7日/デュッセルドルフ・アレーナ)

 誤ったジャッジが物議を醸している。UEFA EURO 2024準々決勝のイングランド代表vsスイス代表で、ボールが明らかに手に当たったものの、主審はノーハンドの判定に。イングランド陣営が猛抗議をするも覆らず、ファンも困惑していた。

【映像】なぜハンドではない? 物議を醸した判定の瞬間

 問題の場面は33分だった。イングランド代表のMFコビー・メイヌーが見事なターンから持ち上がって敵陣のボックス付近まで侵入。ボールは左サイドへ展開され、DFキーラン・トリッピアーが右足でクロスを上げると、手前でジャンピングブロックを試みたスイス代表のMFレモ・フロイラーの手に当たってコースが代わってしまう。イングランド陣営はハンドをアピールするも、笛が鳴ることはなかった。

 直後にイングランド側のファウルで試合が止められた際にはリプレイ映像が流れると、フロイラーの高く上げられた手にボールがヒットしていた。明らかなハンドであり、ABEMAで解説を務めた鄭大世氏も「当たってますね。審判も一瞬(ハンドを)取ろうとしていましたけどね」と言及した。

 サッカーにはアドバンテージというルールがあり、「反則があり、反則を行っていないチームがアドバンテージによって利益を受けそうなときは、プレーを継続させる。しかし、予期したアドバンテージがそのとき、または数秒以内に実現しなかった場合、その反則を罰する」と規定されている。今回のシーンはイングランド代表の攻撃が続いたためアドバンテージで試合が流されたものの結局はシュートまでいっていないため、その後にハンド判定が下っても不思議はなかった。

 仮にハンド判定となればボックス手前の好位置での直接フリーキックとなっていただけに、このシーンには視聴者からも懐疑的な意見が殺到。コメント欄には「ハンドOKになったの?」「ルール変わったのか」「ハンドなぜ無視?」「流したのか」「え、これ取らないならハンドなんてねえじゃん」などの声が挙がった。

 試合はその後、スイス代表が75分にFWブレール・エンボロが先制点を挙げるも、イングランド代表も80分にFWブカヨ・サカが超絶的な左足ミドルを叩き込んで同点に。延長戦を含めて120分では決着がつかず、迎えたPK戦では5人全員が成功したイングランド代表が5−3で勝利した。

 誤審にも屈せず悲願のUEFA EURO初優勝に一歩近づいたイングランド代表。日本時間7月11日の準決勝ではオランダ代表と対戦する。

(ABEMA/UEFA EURO 2024)

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