(8日、第106回全国高校野球選手権宮崎大会1回戦 都城泉ケ丘11―12宮崎大宮)

 都城泉ケ丘―宮崎大宮は、九回まで1~2点差を追いつき追いつかれる展開。6―6で今大会初の延長タイブレークに突入した。延長十回、都城泉ケ丘が5点を入れ突き放したその裏に宮崎大宮が6点を返して試合を決めた。

 負けた都城泉ケ丘は、春までに3年生の部員がやめて1、2年生だけのチームで挑んだ。逆転されても励まし合ってピンチを乗り切り、3年生主体の宮崎大宮に食らいついた。

 岩元一輝主将(2年)は「新チームになってこれまで守備で自滅していくことが多く、締まった試合が出来ていなかったが、今日は逆転また逆転で楽しかった」。春以降、守備の基礎練習に力を入れてきたチームの成長を実感できたという。

 5点差を覆した宮崎大宮の気迫に、「夏(の大会)はどんなに点差が開いても分からない。絶対に相手に気持ちで負けない」ことを学んだ。「来年は甲子園に行くことを目標にまた一から頑張っていく」と誓った。(後藤たづ子)

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