紛争などで母国を離れた選手で作る難民選手団はオリンピック・パラリンピックともに2016年のリオデジャネイロ大会で初めて結成され、パラリンピックではリオデジャネイロ大会で2人、3年前の東京大会では6人が参加しました。

IPC=国際パラリンピック委員会は9日、8月28日に開幕するパリ大会の難民選手団について陸上、パワーリフティング、卓球、テコンドー、トライアスロン、車いすフェンシングの合わせて6つの競技で過去最多の8人を選んだと発表しました。

このうち、シリア出身で内戦で右足の一部を失ったイブラヒム・アル・フセイン選手は3大会連続のパラリンピックで東京大会は競泳に出場しましたが、パリ大会はトライアスロンに出場します。

また、東京大会はカメルーン代表として出場したギヨームジュニオール・アタンガナ選手は、今回、難民選手団の一員として陸上の男子100メートルと400メートルの視覚障害のクラスに出場します。

IPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長は、「難民選手団の選手たちが戦争や迫害を生き抜きパリ大会に参加するに至ったその旅路は並外れたものであり人々に影響を与える」と話しています。

『難民選手団』は、8月中旬からフランス国内で合宿を行って大会に備えるということです。

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