第106回全国高校野球選手権岩手大会(岩手県高校野球連盟、朝日新聞社主催)が10日、開幕する。盛岡市のきたぎんボールパークを会場に、午前10時から開会式、その後、開幕試合が予定される。55チーム(63校)が頂点を目指す。今年度から統合した福岡工と一戸は北桜として臨む初の夏の大会となる。

 11日からはきたぎんと花巻球場で行われる。いずれの球場も、駐車場の台数が限られるため、公共交通機関の利用を呼びかけている。入場料は一般600円で、高校生以下無料。

 盛岡市のきたぎんボールパークの屋内練習場で9日、開会式のリハーサルが行われた。アナウンス担当は、参加校のマネジャー、盛岡三の向川千代さん(3年)と花巻南の藤原柚さん(同)だ。

 2人とも、東北大会や夏の岩手大会でアナウンスする先輩の姿を見て、自身も大きい舞台で開会式でアナウンスしたい、選手を後押ししたいと思い応募した。2人での練習は2回目。入場行進に合わせながら各校名や紹介文を読み上げ、発音や読み方の確認をした。

 向川さんは「いよいよ夏が来る。選手の大切な一日をしっかりサポートしたい」と意気込んだ。藤原さんも「雨で球場で練習できなかったけど、段取りはつかめた。2人で助け合いながらやる気が出るアナウンスをしたい」と気合十分。

 入場行進の先導を務める花巻東女子硬式野球部の佐々木秋羽さんは、3月に卒業した佐々木麟太郎選手の妹。リハーサルを終え「自分の行動一つで皆が動くため、責任感を強く感じた。中学まで一緒にやっていた仲間もいて、自分も球児になれた気持ち。本番は堂々と歩く姿を見せたい」と笑顔を見せた。(藤井怜)

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