(11日、第106回全国高校野球選手権東東京大会2回戦 二松学舎大付5―4雪谷=延長11回タイブレーク)
2年ぶりの甲子園出場を狙う二松学舎大付は、雪谷に延長11回タイブレークでサヨナラ勝ち。苦しみながら初戦を突破した。
延長十一回1死二、三塁、及川翔伍(2年)が右前適時打を放ち、試合を決めた。勝利の立役者は大きくガッツポーズして「よっしゃー!」と喜んだ。
3点を追う六回裏の攻撃。市原勝人監督は選手たちにこう声をかけた。「今日はもう負けなんだよ!自由にやれ!」。吹っ切れたかのように、この回、五十嵐将斗(3年)の犠飛と永尾愛蓮(2年)の2点適時三塁打で同点に追いついた。
投げては六回途中から救援した3番手の及川が粘りの投球を見せた。九回無死一、三塁のピンチでは続く打者3人を最速140キロの直球を主体に打ち取り、流れを引き寄せた。
「初戦の怖さ、堅さがあった」という市原監督は「及川の新しい一面が見つかった」と振り返った。殊勲打の及川は「一戦一戦、全力で全員で戦う」と気を引き締めた。=神宮(石川瀬里)
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