第106回全国高校野球選手権大会が各地で開催されています。試合後、各球場を後にしたチームのミーティングから、監督や選手らの言葉を紹介します。今回は西東京大会に出場した明星です。昨秋に就任した永田昌弘監督は、国士舘を春夏計10度の甲子園に導いた経験があります。

 (11日、第106回全国高校野球選手権西東京大会2回戦 聖パウロ学園4―3明星)

明星・永田昌弘監督

 まずは3年生。本当は全員をベンチに入れてあげたかった。でも、全員で戦うという気持ちがみんなからは伝わってきたよ。試合に出場したか出場しなかったか。野球の技術があるかどうか。人間の価値はそれだけでは何も変わらない。野球の技術なんかよりも社会に出たときに、人としてまっすぐな道を歩んでいってほしい。野球を通して伝えたかったことだ。

 3年生にとって、3人目の監督だよな。監督が変わって、嫌な思いをしたこともあるかもしれない。嫌なことがあったり、壁にぶつかったりしたときにはそれを自分で乗り越えてほしい。卒業した後、社会に出たときに野球の経験が役に立ったらうれしい。ぜひ周りにかわいがられる大人になってくれよ。

 そして1、2年生。今日の試合の悔しさを忘れるな。今の野球では勝てない。近い将来、本気で甲子園に行きたいなら、もっともっとやらなきゃダメだよ。もっと突き詰めた練習をして、自信を持つしかない。明日からまた覚悟を持って、グラウンドでやっていこうか。(吉村駿)

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