■MLB タイガース 3ー4 ドジャース(日本時間13日 ミシガン州デトロイト、コメリカ・パーク)

ドジャースの大谷翔平(30)が敵地でのタイガース戦に「1番・DH」で先発出場し、この日は5打数1安打(1打点)。3点ビハインドから8回に同点に追いつくと、3-3で迎えた9回に大谷が値千金の勝ち越しタイムリーを放った。チームは4-3と終盤に試合をひっくり返し、連敗を「4」でストップ。

この日から前田健太(36)が所属するタイガース(ア・リーグ中地区4位)と、オールスターゲーム前最後の3連戦。大谷はコメリカパークでは、昨年7月28日にダブルヘッダーの第1試合でメジャー初完封を達成。さらに直後の第2試合では2打席連続本塁打(37号、38号)をマークした“伝説の地”。

試合前には大谷と前田が談笑する場面も。この日の第1打席はオールスターにも選出されている先発の左腕T.スクーバルを相手に、カウント2-2から156キロのシンカーを弾き返したが、三ゴロに打ち取られる。

故障者が続出しているドジャースは、開幕からローテを守っているJ.パクストン(35)が17度目の先発。立ち上がりは四球とヒットで1死一・二塁とすると、4番でオールスターにも選ばれたR.グリーンに先制の2点タイムリーを浴びた。2回は2死一塁からタイムリー3ベースを打たれ0-3。

ドジャースは3点を追う3回の攻撃、ここまでスクーバルを前に一人の走者も出せずに完璧に抑えられていたが、2死でK.ヘルナンデス(32)が相手のエラーで出塁し大谷の第2打席へ。大谷は高めの球を2球連続で見送ったがストライクでカウント0-2と追い込まれると、5球目の高めのスライダーを振り抜いたが打球は高く舞い上がり、中飛に打ち取られランナーを進められず。

4回は1死でF.フリーマン(34)が14号ソロを放ち1点を返す。さらに続くT.ヘルナンデス(31)が四球で出塁すると、2死二塁からA.パヘス(23)のタイムリーで2-3と1点差に迫った。

5回の大谷の第3打席は、2死無走者の場面。ここまで毎回三振と好投を続けるスクーバルに対し、カウント1-1から3球目のシンカーをレフトに打ち上げたが、打球の伸びはなく左飛。

投手陣はパクストンが3回2/3でマウンドを降り、以降はY.ラミレス(29)、E.フィリップス(29)、B.トライネン(36)が無失点継投。

大谷は8回の1死無走者の場面で第4打席を迎え、3番手B.ブリスキーを相手に粘ってフルカウントとするが、8球目の外角チェンジアップにバットが空を切り空振り三振。だが打線が2死から粘りをみせ、続くW.スミス、フリーマンの連打でチャンスを作ると、T.ヘルナンデスのタイムリーで3-3と試合は振り出しに。

8回は5番手M.ピーターソン(30)が二塁にランナーを背負うも無失点。9回の打線は1死から連続ヒットで一・三塁のチャンスを作ると、G.ラックスは一飛に倒れ、ここで大谷が5回目の打席へ。5番手T.ホルトンを相手に2球目のシンカーを豪快に振り抜くと、打球はセンターオーバーとなるタイムリー2ベースに。ここまで4打席凡退だった大谷が、あと一歩でホームランの意地の一打を放ち、4-3と試合をひっくり返した。

直後の9回裏はD.ハドソン(37)が1死から連続四球でサヨナラのピンチを招くも、続く打者を空振り三振、最後は4番グリーンを中飛に抑え、ドジャースは貴重な逆転勝利を飾った。

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