ピンチでマウンドに集まり、声をかける武生の井上和洋捕手(右手前)=2024年7月13日午前9時55分、セーレン、鎌内勇樹撮影

 (13日、第106回全国高校野球選手権福井大会1回戦、武生5―8大野)

 「今日は僕の誕生日なので、みんなたくさん打って祝ってくれ!」。武生の井上和洋捕手(3年)は試合開始直前、ベンチ前での円陣で仲間たちに声をかけた。

 武生は二回に1点を先取したが、三回に逆転されてリードを許す展開に。4投手の継投になり、井上捕手は懸命に配球を考えてリードしたが、大野打線に計14安打を喫して敗れた。武生は計9安打で、井上捕手も九回に二塁打を放った。

 井上捕手は「もっと早く好機で自分が打てていれば……。投手陣の調子はいい方で、負けたのは自分が勇気を持って内角や変化球を要求できなかったからです」と話し、涙が止まらなくなった。(鎌内勇樹)

武生―大野 四回裏大野2死二塁、北村の適時打で石蔵が生還。捕手井上=2024年7月13日、セーレン、鎌内勇樹撮影
武生―大野 四回裏大野2死一、二塁、石蔵の適時二塁打で宮本に続いて川田①も生還=2024年7月13日、セーレン、鎌内勇樹撮影
武生―大野 三回裏大野1死二塁、二走の石蔵が三本間に挟まれタッチアウト=2024年7月13日、セーレン、鎌内勇樹撮影
武生―大野 三回裏大野1死二塁、北村が中前打を放つ。捕手井上=2024年7月13日、セーレン、鎌内勇樹撮影

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