■サッカー女子 国際親善試合 日本代表VSガーナ代表(13日、金沢ゴーゴーカレースタジアム)
なでしこジャパン(世界ランキング7位)はガーナ代表(同65位)と対戦し、4‐0で圧勝した。「能登半島地震復興支援マッチ」と銘打たれた試合。スコアレスで迎えた後半、日本はエース田中美南(30)のゴールで先制すると、途中出場の浜野まいか(20)が追加点、さらに藤野あおば(20)はフリーキックを直接決め、植木理子(24)のヘディング弾でダメを押し、パリオリンピック™前国内最後の対外試合を勝利で締めくくった。
日本の先発メンバーは、GKに山下杏也加(28)、DFは熊谷紗希(33)、清水梨紗(27)北川ひかる(27)、高橋はな(24)、南萌華(25)の5人。MFに長谷川唯(27)、長野風花(25)、宮澤ひなた(24)、藤野、そしてFWは田中の1トップとなった。
パリ五輪のグループリーグで対戦するナイジェリアを想定したこの試合。アフリカのガーナに対し日本は立ち上がり、セットプレーからのヘディングシュートでゴールを脅かす。12分には長野が高い位置でプレッシャーをかけボールを奪うと、ゴール前の田中にパス。ボールを受けた田中は強烈なシュートを放つなど、積極的な攻撃を見せる。
23分には、ディフェンスラインの裏に抜けた藤野がドリブルに入った所を、ガーナ選手に倒される。このプレーがレッドカードとなりガーナ選手は一発退場。日本は10人のガーナ相手に戦うことになった。試合の主導権を握り、積極的なプレスから再三に渡りゴールに迫る日本。しかし、得点を奪えないまま前半を終えた。
後半6分、敵陣内で田中が相手ボールを奪い、ヒールパス。このボールを、後半入ったばかりの浜野まいか(20)が受けてスルーパスを出す。オフサイドラインギリギリで抜け出した田中が足元に収めて左足を振り抜くと、ボールはゴール右隅に突き刺さり日本が1点を先制する。
勢いづいた日本は、長谷川や南のシュートなど波状攻撃を見せる。そして迎えた20分、コーナーキックから田中が頭で落とした所に浜野がボレーシュートを放ち、2点目。さらに22分にはペナルティエリア手前の位置から、藤野がフリーキックをゴール左上に直接決める芸術的なシュートで、3点目を奪う。
その後も試合を支配した日本は、35分に藤野のフリーキックから、途中出場の植木が頭で合わせて4点目を決めるなど、圧倒的な攻撃力を見せガーナを下した。パリ五輪に向けて弾みとなる勝利となった。
なでしこジャパンは14日に渡仏し、19日に非公開でコロンビア代表との練習試合を行う。パリ五輪ではグループCに入り、7月26日に初戦に2023年W杯王者のスペイン(世界ランク1位)、29日に南米の強豪、ブラジル(同9位)、8月1日にアフリカ予選を1位通過してきたナイジェリア(同36位)と戦う。グループで上位2チームに入ると準々決勝に進出。各グループ3位チームの中の上位2チームが準々決勝へと駒を進める。
【パリ五輪】
7月26日(金)午前0時 日本VSスペイン(フランス・ナント)
7月29日(月)午前0時 日本VSブラジル(フランス・パリ)
8月1日(木) 午前0時 日本VSナイジェリア(フランス・ナント)
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