パリオリンピック™で2大会ぶりのメダル獲得を狙う男子4×100mリレー日本代表が14日、都内で合宿を公開した。

海外で調整中のサニブラウン アブデル ハキーム(25、東レ)が不参加となったが、100m代表の坂井隆一郎(26、大阪ガス)、東田旺洋(28、関彰商事)、200m代表の鵜澤飛羽(21、筑波大)、上山紘輝(25、住友電工)、飯塚翔太(33、ミズノ)、リレー代表の桐生祥秀(28 、日本生命)、栁田大輝(20、東洋大)の7選手がバトンワークなど、本番に向け調整を行った。

練習後、リオ五輪銀メダルメンバーの桐生は「東京(五輪)と同じような結果にならないように。予選から油断せずにしっかりタイムを」と気持ちを引き締め「タイム的には日本記録を出せば、金メダル銀メダルっていうのは全然届く範囲」と意気込んだ。

五輪初出場の栁田は100mでの出場は叶わなかったが、気持ちを切り替えてリレーでのメダル獲得に挑む。「100m出ない分っていう気持ちもあるので、なおさらリレーにかける思いは人一倍強いつもりです」と心境を明かす。

昨年8月の世界陸上ブダペスト、5月の世界リレーともに2走を務めた栁田は、パリでも2走が濃厚。「いろんな想定のオーダーがあったんですけど、2走のところには僕の名前しかなかったので(笑)。任せていただけることは本当に光栄なこと。2走は僕の区間だと思って、責任持って自分の走りを全うしたい」と2走への思いを口にした。

6月の日本選手権で男子100mを制し、個人とリレーで出場する坂井は「初のオリンピックなので、本当に挑戦者として挑んでいきたい」と話し「しっかり走力も上げつつ、日本の強みのバトンパスをやっていければ、一番上の金メダルも全然狙えるんじゃないかな」と自信をのぞかせた。

4×100mリレーは、リオ五輪で銀メダルに輝くも、前回の東京五輪では決勝で1走から2走にバトンがつながらず途中棄権。翌年の世界陸上オレゴンではバトンミスによる失格となり予選敗退。昨年の世界陸上ブダペストでは決勝で37秒83の5位と近年はメダルから遠ざかっている。

悲願の金メダル獲得を目標に、新旧メンバーで構成される“新・リレー侍”は、今後20日にロンドンで行われるダイヤモンドリーグを経てフランスへと向かう。

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