週末のヤクルト戦の連勝で順位を4位から2位に上げた広島カープ。15日は、敵地でわずか0.5ゲーム差の3位につけるDeNAとの直接対決に臨みました。

連日、目まぐるしく順位が変わる混戦のセ・リーグ。上位をキープするため先手を取りたい初戦の先発は、5月26日以来、6試合ぶりの勝利を目指す アドゥワ誠 でした。

しかし、その立ち上がり、いきなり連打でノーアウト・2塁・1塁のピンチを背負うと、打席には7月の月間安打数(18)リーグトップの 佐野恵太 。フルカウントからタイムリーツーベースを浴びて先制を許します。

その後も、強力DeNA打線を抑えることができず、アドゥワは4回を投げて今シーズン、自己ワーストの6点を失います。

そんな中、キラリと光ったのが、4回の 上本崇司 のプレー。レフトに高々と上がった打球はフェンス直撃と思いきや、ジャンプ一番。170センチの体を目一杯伸ばし、アウトをもぎ取ります。

6回にも外野の好プレーが飛び出します。ライトへの打球を走って走って、最後はスライディングキャッチ。途中出場の 二俣翔一 がユーティリティー能力を発揮する華麗な守備を見せます。

一矢報いたいカープは7回、4番・小園海斗 。積極的なスイングからはじき返した打球はライト線を破り、長打に。ノーアウトから得点のチャンスを作ると、6番・菊池涼介 。深く守っていたショートへの当たりは内野安打に。さらに相手の悪送球で小園が労せずしてホームイン。反撃ののろしとなるか、1点を返します。

5点差の中、逆転を信じ、あきらめないカープは、7回、4試合連続無失点中の コルニエル が登板。自慢のストレートで2つの見逃し三振を奪う好投を見せます。

続く8回は 矢崎拓也 。ピンチを背負ったものの、ストレートと変化球で無失点リレーをします。

そして、迎えた最終回、先頭打者は上本。ファウルで粘っての7球目、デッドボールで出塁に成功します。

ここから粘りの反撃と行きたかったカープですが、1アウト後、石原貴規 が三振に倒れると…、すきを突いて積極的に2塁を狙った上本もタッチアウトで試合終了。DeNAとの直接対決、初戦を落としたカープは3位へ一つ順位を下げました。(DeNA 6-1 広島)

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