大リーグ機構は18日、来シーズンのレギュラーシーズンの日程を発表しました。

この中でドジャースとカブスの開幕シリーズについて、日本時間の来年3月18日と19日の2日間、東京ドームで行うことを明らかにしました。

そのほかのチームは27日にアメリカで開幕戦を行うということです。

去年9月に右ひじの手術を受けてピッチャーとしてのリハビリを続けている大谷選手は来シーズンの開幕に合わせて投打の二刀流での復帰を目指していることから、復帰登板が東京ドームになる可能性があるほか、山本由伸投手の登板も期待されます。

また、カブスには今シーズン大リーグ1年目でオールスターゲームに出場した今永昇太投手、それに鈴木誠也選手が所属していて日本選手4人が東京で開幕を迎える見通しとなります。

国際的な野球人口の増加やファン獲得のための取り組みを進める大リーグは、今シーズンのドジャースとパドレスの開幕戦を韓国・ソウルで行うなど世界各地でのオープン戦や公式戦を増やしています。

大リーグの公式戦が日本で行われるのは、イチローさんの引退試合となった2019年3月のマリナーズ対アスレティックス戦以来、6年ぶりです。

日本で大リーグの公式戦は6回目に

大リーグの公式戦が日本で行われるのは、来シーズンで6回目で、いずれも開幕シリーズとして東京ドームで行われています。

1回目は2000年、メッツとカブスの開幕戦が日本で初めての大リーグの公式戦として行われました。
当時両チームに所属する日本選手はいませんでしたが、歴代9位の通算609本のホームランを打ったカブスのサミー・ソーサさんや強打のキャッチャーとして活躍したメッツのマイク・ピアッツァさんなどスター選手たちの競演に東京ドームは連日満員となり大いに盛り上がりました。

2回目は2004年、ヤンキースと当時のデビルレイズが対戦しました。
ヤンキースには大リーグ2年目の松井秀喜さんが所属していて、第1戦でシーズン初ヒット、そして第2戦にはチームの勝利に貢献するツーランホームランを打ち、日本のファンをわかせました。

3回目は2008年、前の年に世界一に輝いたレッドソックスとアスレティックスが対戦しました。
第1戦はレッドソックスでこのシーズン18勝をあげる大リーグ2年目の松坂大輔さんが開幕投手として先発し、5回を投げ2失点でした。また、同点の9回には岡島秀樹さんが登板して無失点とし、その後チームが勝ち越したため勝ち投手となりました。

4回目は2012年、前の年の東日本大震災で犠牲となった人々の追悼や被災者の支援などを掲げマリナーズとアスレティックスの開幕シリーズが行われました。
マリナーズにはイチローさんをはじめ、大リーグ1年目だった岩隈久志さんと川崎宗則選手が所属していました。岩隈さんと川崎選手の出場はありませんでしたが、イチローさんは第1戦でヒット4本の固め打ちを見せました。

5回目は2019年、再びマリナーズとアスレティックスが対戦しました。
大リーグ19年目のマリナーズのイチローさんは第2戦のあとに会見を開き、現役を引退する意向を表明しました。イチローさんが会見で「きょうの球場での出来事、あんなもの見せられたら後悔などあろうはずがない」と話し、日本のファンの歓声が引退に花を添えました。

そして来年はイチローさんが引退会見で「世界一の選手にならなければいけない」と期待を込めた大谷選手がいよいよ初めて日本での大リーグ公式戦に臨みます。

大リーグ史上初めて満票でのシーズンMVP=最優秀選手を2回受賞するなどイチローさんの期待どおりの活躍を見せている大谷選手が、山本投手や今永投手、鈴木選手とともに日本のファンの前でどのようなプレーを見せるのか今から期待が高まります。

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