(第106回全国高校野球選手権徳島大会2回戦 川島0-10阿南光)
川島の背番号20、学生コーチの大西遼利(はると)選手(3年)が補助員として試合を支えた。
「リラックスしてね」。始球式を務めた小学生の兄妹に優しく声をかけ、試合中はバックネット周辺に転がったボールに素早く駆け寄り、試合進行を助けた。
チームは今春の選抜8強の阿南光にコールド負け。試合後、大西選手は選手たちの肩に手を回し、一緒に泣いた。「大会の最後まで仲間の試合を見たかったけど、みんな一生懸命戦った」
小学3年の時に病気で手術をし、思うように野球ができない時期が続いた。それでも高校で野球部に入り、今春から学生コーチとしてチームを支えた。
武知慎也主将(3年)は「練習中、選手の顔色の変化に気づくなど、細かい気配りをしてくれた。自分が主将を務められたのは大西のおかげ」とねぎらった。
球場を出た大西選手は、仲間たちと笑顔で記念写真に収まった。(吉田博行)
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