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 メジャーリーグのオールスターゲームは日本時間17日、アメリカ・テキサス州のグローブライフ・フィールドで行われ、ドジャースの大谷翔平選手がオールスター初ホームランを放ちました。恒例のレッドカーペットショーでは、妻・真美子さんをしっかりエスコートしつつ、目を合わせて微笑むシーンも見られました。

■T・ヘルナンデスにアドバイス HRダービー 

大谷選手は16日、オールスターが開催されるレンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドで、打撃練習の球拾いでグラウンドにやってきました。

大谷選手が話しかけていたのはオールスター初出場、1学年上の今永昇太選手(カブス)です。この時の2人は次のようなやり取りをしていました。 今永選手
「キャッチボールする、やる、やる?」 大谷選手
「じゃあお守りしますよ」 今永選手
「「よろしく、豪華なセキュリティや。翔平、グローブのサイズ、どれぐらい?」 大谷選手
「外野手用を改良した感じですね」

グラブトークの後には、マスコットの話題もありました。今永昇太選手が「元広島のマスコットだったらしいんよ」とまさかの情報を明かしたのは、ブレーブスの球団マスコット「ブルーパー」でした。

自身のSNSでは「翔平と翔太に会えて良かったです!」と日本語で投稿していましたが、漢字が間違っていました。(正しくは昇太)

大谷選手は、ホームラン王争いで3本差の2位につけるオズナ選手(ブレーブス)とも交流し、「何回来ても、こういう雰囲気というのは素晴らしい。また来たいなと思える場所かなと思います」と話していました。

ちなみに、開催地がテキサスということで、大谷選手がカウボーイハットをかぶり、ロデオマシンにまたがる姿も披露しました。

大谷選手以上にノリノリで楽しんでいたドジャースのチームメート、テオスカー・ヘルナンデス選手はホームランダービーに出場しました。

チーム2位のホームラン数を誇るT・ヘルナンデス選手は、「(大谷選手から)左中間を狙い、引っ張らないようにと助言を受けたよ。僕のスイングだと、左中間を狙った方がチャンスがあるって」と大谷選手からアドバイスを受けたそうです。

T・ヘルナンデス選手は決勝で14本のホームランを放ち、初出場でチャンピオンに輝きました。賞金100万ドル(日本円で約1億5800万円)を獲得しました。

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■レッドカーペット「デコピンはお留守番」

■レッドカーペット「デコピンはお留守番」

いよいよやってきた、年に一度のオールスターゲーム。17日に行われた恒例のレッドカーペットショーでは、スター選手たちが個性豊かな衣装を身にまとい、家族やパートナーと歩きました。

大谷選手はブラウンのスーツで登場。後ろを歩く妻・真美子さんをしっかりエスコートしながら、目を合わせて微笑む場面もありました。

大谷選手は「普段にはない恰好だと思うので(真美子さん夫人)本人も楽しみにしていたと思うので、きょうは楽しみたいと思います」と話しました。

一方、もう一つの注目だった愛犬デコピンの姿は見られませんでした。それでも、遊び心たっぷりの大谷選手。裏地にはたくさんのデコピンをあしらった、何ともワンダフルなスーツを着用していました。 大谷選手
「スーツの色は自分の愛犬の色で、中に自分の犬がプリントされています」
「(Q.レッドカーペットにデコピンが来なかった理由は?)トイレでもしたら、ちょっと困るので、お留守番をしていました」 そして、大谷翔平選手自身4度目となる「真夏の祭典」オールスターゲームが始まりました。ベンチでは、古田さんの親友でもあり、ナ・リーグを率いるダイヤモンドバックスのロブロ監督と談笑してリラックスしていました。

第1打席はフォアボールを選びました。迎えた第2打席、無死一塁二塁のチャンスで大谷選手に回ります。

現地テレビ局の中継でヤンキースのスーパースター、ジャッジ選手にマイクが付けられました。「大谷選手についてどう思う?」という質問に、ジャッジ選手は「毎年、彼がしていることはすごいことだ。今年は右肘手術のリハビリ中なのに打率.316、30本近いホームラン、信じられないよ」と大絶賛しました。

その直後、大谷選手が豪快に振り抜いた打球は、ライトスタンドに飛び込むオールスター初ホームラン。これにはベンチも、本人も大盛り上がり。一方、ジャッジ選手は唖然とした表情を見せました。

大谷選手はエンゼルス時代の2021年、ピッチャーとしても出場し、勝利投手となりました。これで、オールスターでの勝利投手とホームランの両方を達成した史上初の選手となりました。

■今永がMLBオールスター初登板

4回裏、メジャー1年目の今永昇太投手(カブス)がオールスター初登板。高めのストレートで、2021年のホームラン王ゲレーロJr.選手(ブルージェイズ)をセカンドゴロに打ち取りました。

強打のキャッチャー、ラッチマン選手(オリオールズ)からはスイーパーで空振り三振を奪いました。今永投手はナ・リーグのピッチャーで唯一、1回を三者凡退に抑えました。

今永選手
「投げている時は、本当に夢のようなふわっとした気持ちで投げてました」
「(Q.大谷選手のホームランについて?)この場でも、さらにスターになってしまうのかとジェラシーを持ちました」 大谷選手
「なかなかある機会ではない試合で、1本打ってみたいなというところで言うと、やっぱり打てて、自分の中で一つほっとしたところはあるのかなと」

大谷選手は18日、自身のSNSに真美子さんやデコピンとの3ショットを投稿。英語で「素晴らしい思い出をありがとう」と記していました。

大谷選手・山本投手が所属するドジャースと今永投手・鈴木選手が所属するカブスが来年、日本で開幕シリーズを行うことが19日、決定しました。楽しみに待ちましょう。

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■フリーマン逆転満塁弾! 大谷チャンス広げる

■フリーマン逆転満塁弾! 大谷チャンス広げる

20日にドジャースタジアムで行われたレッドソックス戦の試合前、チームメートの山本由伸選手とレッドソックスの吉田正尚選手、そして大谷選手の侍ジャパン3人が久しぶりの再会を果たしました。

シーズン後半戦の初戦で、定位置の1番指名打者で出場した大谷選手は、レッドソックスの先発ピベッタ投手に3打席連続三振を喫しました。

1点を追いかける8回裏ドジャースの攻撃、ランナー1塁の場面で大谷選手の第4打席を迎えます。初球を捉えると、打球はレフト線ぎりぎりに落ちワンバウンドでスタンドへ。大谷選手のエンタイトルツーベースでチャンスを広げました。

その後、満塁となり、3番フリーマン選手が逆転満塁ホームランを放ち、試合をひっくり返しました。

一方、9回表レッドソックスの攻撃、吉田正尚選手も後半戦初ヒットをマークしました。試合はその後、ドジャースがダブルプレーでピンチを切り抜け、4-1で逆転勝利を収めました。

■松井が完璧なリリーフ 3者連続三振

パドレスの松井裕樹投手は20日のガーディアンズ戦でチーム最多44試合目の登板となりました。

先頭打者をスライダーで空振り三振に仕留め、2人目も空振り三振、3人目には内角へのストレートで三振を奪い、3者連続三振で完璧なリリーフを見せました。

(7月21日放送「サンデーLIVE!!」より)

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