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マイナビオールスターゲーム2024は、23日にエスコンフィールド北海道、24日に神宮球場で開催されます。田宮裕涼(ゆあ)選手(日本ハム)と山本祐大選手(DeNA)は、共にキャッチャー部門で初めてファン投票で選出され、さらに選手間投票でも1位を獲得しました。ヤクルトの名捕手だった古田敦也さんが取材しました。

■ファイターズ田宮の「ベストゆあビーム」

日本ハムの田宮選手は、パ・リーグのキャッチャー部門でファン・選手間投票ともに1位を獲得しました。 田宮選手
「テレビで見ていたオールスターなので、すごくワクワクしています」 古田さん
「(Q.田宮選手は、どんな選手ですか?)持ち味は『ゆあビーム』と呼ばれる肩の強さです。盗塁阻止率.395は素晴らしいです。田宮選手の送球はコントロールが良いです。これだけではなく、打てるキャッチャーというのが彼の魅力です。打率.311をマークし、粘り強くしっかり打つ姿勢は本当にいいと思います」 田宮選手
「僕のアピールポイントは、バッティング。スローイングに自信がある」

田宮選手の代名詞「ゆあビーム」は、田宮選手の名前とビームのような送球から呼ばれています。

田宮選手が選ぶ「ベストゆあビーム」は、昨シーズンの盗塁王・小深田大翔選手(楽天)を刺したプレーです。

田宮選手
「捕って投げた感触が一番良かった」 古田さん
「オールスターでどんなプレーを見せたい?」 田宮選手
「盗塁阻止もそうですし、しっかりヒットも打って、盗塁もして(12球団捕手トップの7盗塁)」 古田さん
「盗塁するほう?」 田宮選手
「盗塁を刺したいし、盗塁もしたい。全部目立ちたい」 オールスターといえば、選手同士の交流も見どころの一つですが、田宮選手にも話したい人がいます。 田宮選手
「近藤健介選手(ソフトバンク)のバッティングを参考にしているので」 古田さん
「同じ左バッターで近藤選手が目標ですか?」 田宮選手
「投手に対していい対応をしていくので、どういう待ち方をしているのか聞きに行こうかなと」

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■山本「理想の選手はレジェンド古田」

■山本「理想の選手はレジェンド古田」

そしてもう一人の注目選手は、セ・リーグのキャッチャー部門でファン・選手間投票ともに1位に輝いた、DeNAの山本選手です。古田さん は「スローイングは久しぶりに抜けてるキャッチャーが出てきたな」と賞賛します。 古田さん
「打っても良し、守っても良し。盗塁阻止率.457で、捕ってからの送球も速く、総合的に素晴らしいキャッチャーだと思います。20日のヤクルト戦でも5番に起用されクリーンアップを任されるなど、打率3割台(.315)をキープしている。(DeNAの)中心選手になってきました」 山本選手
「人より捕ってから投げるのは、速い方だと思っているので」 「自慢はスローイング」という山本選手が選ぶベストプレーは、盗塁王4度の近本光司選手(阪神)を刺した場面です。 山本選手
「いいスタートを切られたと思ったんですけど、すごくいいところに投げれてアウトにできたので、自信になりましたし、今年一番良かった」 古田さん
「どんなキャッチャーを目指したい?」 山本選手
「野球教室とかで言わせていただいたんですけど、古田さんみたいなキャッチャーになりたい」 古田さん
「ありがとうございます」 山本選手
「(古田さんは)盗塁も刺せますし、すごく打てて頭も良い。僕にとってはもう理想のキャッチャー」 山本選手の憧れは、“レジェンドキャッチャー”古田さん。もちろん、山本選手のオールスター思い出のシーンは、2度のMVPに輝いた古田さんのプレーなんですが…。 山本選手
「松井稼頭央さん(当時・西武)が古田さんから4盗塁。古田さんでも刺せないんだって僕は思ってましたし、それだけすごい人なんだな」 古田さん
「今たぶんテレビで流れてるんだよな。その映像が。俺にとってあまりうれしくない映像」

そして、憧れの舞台オールスターで扇の要を担います。

山本選手
「オールスターは、絶対一回は野球人生で出たいと思ってた。すごくうれしいですし、自信になります」 オールスターで古田さんが注目する二人に、お互いの印象を聞いてみました。 古田さん
「今年、パ・リーグで田宮選手が話題になっている」 山本選手
「すごく打ってますし、スローイングが良いので、対戦した時にホームラン打たれたので、直接対決で結果を残したい」 田宮選手
「ファームでも対戦していたので。年も近いので、そういう面では負けないように頑張ろうと思います」

マイナビオールスターゲーム2024はテレビ朝日系列地上波・BS・CS、ABEMAで生中継します。

(7月21日放送「サンデーLIVE!!」より)

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