オールスターゲームの第1戦は、日本ハムの本拠地で、去年、オープンしたエスコンフィールド北海道で初めて行われ、先発ピッチャーで、指名打者でも出場した山崎福也投手や、万波中正選手など、日本ハムの選手たちが新庄剛志監督の計らいで歴代の日本ハムのユニフォームを着て登場しました。

試合はオール・セントラルが2回、巨人の丸佳浩選手とDeNAの牧秀悟選手、それに、ヤクルトの村上宗隆選手がホームランを打つなど、ヒット10本を集めてオールスターゲームでのイニングの最多得点記録を更新する9得点を奪いました。

4回には、牧選手が2打席連続ホームランとなるツーランを打ち、リードを広げました。

対するオール・パシフィックは、2回に日本ハムでもプレーしたロッテの岡大海選手が当時の入場曲に合わせて打席に入り、ソロホームランを打ったほか、8回には、ソフトバンクの山川穂高選手がレフトスタンド上段へ特大のスリーランホームランを打つなど、試合は両チーム合わせて33本のヒットが出る打撃戦となり、オール・セントラルが打ち合いを制して11対6で勝ち、3年前から続いていた連敗を5で止めました。

MVP=最優秀選手には、2打席連続ホームランを打ったDeNAの牧選手が選ばれました。

第2戦は、24日に神宮球場で行われ、オール・セントラルは、ヤクルトの吉村貢司郎投手、オール・パシフィックは、ソフトバンクの有原航平投手が先発する予定です。

DeNA 牧がMVP 2打席連続ホームラン

オール・セントラルで3回目の出場となったDeNAの牧秀悟選手は2打席連続のホームランを打ち、2安打3打点の活躍で初めてのMVP=最優秀選手に輝きました。

牧選手は試合後のインタビューで自身初めてとなるオールスターゲームでのホームランについて「オールスターでなかなかホームランを打つことができなくて、きょう打つことができてよかった」と振り返りました。そして「2本目のホームランを打つことができたので、もしかしたらMVPがあるのではないかと思った」と笑顔で話していました。

そのうえで、24日の神宮球場での第2戦について「オール・セントラルが勝てるように全員で頑張りたい。ファンの皆さんにも楽しんでもらえるような試合をしたい」と意気込みました。

ヤクルト 村上「申し分ない活躍ができた」

オール・セントラルの5番バッターとしてホームランを含む3安打2打点の活躍をみせたヤクルトの村上宗隆選手は「申し分ない活躍ができたと自分で思うし、満足している」と打撃内容を振り返りました。

また、2回に9得点を挙げたチームの攻撃について「すばらしいバッターばかりなので『いつまで攻撃が続くんだろう』と思いながらみていた」と笑顔で話した上で、自身のツーランホームランについては、「チームの勢いがすごかったのでノリノリで行くことができた。皆さんのおかげだ」と話しました。

そして、24日はヤクルトの本拠地の神宮球場で試合が行われることについて「神宮でのオールスターゲームに出場するのは初めてで、自分が現役の間にまたできるかどうかわからないので、喜びを感じながらプレーしたい」と意気込んでいました。

広島 床田「まさか打てるとは」

9回の表にピッチャーながら代打で起用されライト前にヒットを打った広島の床田寛樹投手は、「『代打で行くかも』と言われたが、まさか本当に起用されるとは思っていなかった。バッティングにはそれなりに自信はあるが、まさか打てるとは」と振り返りました。

また、オール・パシフィックでは2番・指名打者で打席に立ったピッチャーの山崎福也選手がヒットを打ったことに触れ、「『セ・リーグにもピッチャーでいいバッターがいるんだぞ』と見せることができてよかった。いい経験ができた」と話しました。

日本ハム 万波「ホームラン打ちたかった」

日本ハムの万波中正選手は本拠地で行われたオールスターゲームで5打数3安打と活躍し、試合後には「僕のタオルやユニフォームで応援してくれてうれしかったし、楽しかった」と振り返りました。そのうえで「ホームランを打ちたいという思いがめちゃくちゃ強かった。日本ハムの選手が交代するなかで、僕だけ最後まで出させてもらい、打ちたかったので悔しい」と話しました。

神宮球場で行われる第2戦については「生まれ育った東京で、よく行っていた球場なので昔の自分なら『信じられない』と思うし、オールスターは貴重な機会なのでかみしめたい」と話していました。

日本ハム 山崎 「よかったのか悪かったのか すごい打線だった」

オール・パシフィックの先発だった日本ハムの山崎福也投手は、2回にホームラン3本を打たれるなど、9失点でオールスターゲームの1イニングの最多失点になったことについて、「オールスターでよかったのか悪かったのかという感じだったが、すごい打線だった。こんなことがあるんだと思った」と振り返りました。

そのうえで、「いいのか悪いのかわからないが、記録を作れたし、ヒットも打てたのでよかった。名前を刻めたので誇りを持っていきたい」と苦笑いしていました。

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